1969 The Rationals – The Rationals

1969 Rationals - The Rationals
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「レイショナルズ(The Rationals)」は、アメリカ・デトロイトで活躍していたR&Bガレージロックバンドだ。

1969年に、レイショナルズがこの唯一のデビューアルバム『The Rationals』を発表した時代の、地元デトロイトのロック情勢といえば、その典型がグランデ・ボールルーム(Grande Ballroom)=ロックのメッカとも呼ばれる音楽ホールである。

The MC5、ザ・ストゥージズ(The Stooges)、SRC、アンボイ・デュークス(Amboy Dukes)、ザ・フロスト(The Frost)といったグループが、そこでパワフルなサウンドを奏でた。

ザ・レイショナルズは、これらのグループのミュージシャンよりも、比較的若いメンバーであったが、ロックとR&Bの彼ら独自のスタイルを、すでに築いていた。

それまでのヘビーなアレンジを避け、髪を伸ばしたり逆立てたりといった当時のファッションイメージを払拭し、こざっぱりとした現代風のルックスにこだわった。

そんな彼らが、グランデ・ボールルームで人気がなかったかというとそうではない。

むしろその逆である。レイショナルズは、当時混乱を極めていた他のグループバンドに代わり、グランデにレギュラーとして出演。

(グランデ側にはおそらくリフレッシュ的な狙いもあったのだろう。)

1969年の彼らのシングル“Guitar Army”は、当時の革命的とも言えるレトリック(言葉使い)に隠れていた「音楽はメッセージだ」という概念が受け入れられ、デトロイト・ロックの賛歌となった。

1968年、それまで一緒に活動していたA-スクエア・レコード(A-Square Records)のジープ・ホランド(Jeep Holland)の元を離れ、レイショナルズは契約とプロデューサーを探していた。

そしてボブ・クルー(Bob Crew)のレーベルと契約することとなる。

このセルフタイトルのアルバム『The Rationals』は、結成当初の作品のようにソウルフルな仕上がりとなったのだが、結果的にグループの実際の素質を超える作品となった。

⑨”Ha Ha”や⑤”Deep Red”などの複雑な作りのオリジナル曲は、これまで彼らがステージでやってきたR&Bともうまく共存し、ドクター・ジョン(Dr.John)の⑦”Glowin’”や、クラシックロックとなるマイク・ダボ(Mike d’Abo)の⑧”Handbags And Gladrags”などのカバー曲を際立たせている。

すべての曲において、スコット・モーガン(Scott Morgan)のボーカルが良い味を出している。

ザ・レイショナルズにレコーディングチャンスがやってくるが、それがヒットにつながることはなく、その年の終わりにグループは解散を迎える。

1965年に彼らが有名になった頃から、ずっと支えてくれたアナーバー(Ann Arbor)(アメリカ・ミシガン州の都市)の熱心なファンとの思い出は、今でも彼らの胸に残っていることだろう。

再発売された『The Rationals』には、⑫”Guitar Army”と⑬”Sunset”のシングルトラックが追加されており、またスタジオにこもりっきりで作られた10分を超える未発表のトラック⑪”Wang Dang Doodle”なども収録されている。レイショナルズは間違いなくあの時代の最高のバンドであった。

Written by Marios

【曲目】

1. Barefootin’
2. Temptation ‘Bout To Get Me
3. Guitar Army
4. Something’s Got A Hold On Me
5. Deep Red
6. Sunset
7. Glowin’
8. Handbags And Gladrags
9. Ha-Ha
10.Zip-A-Dee Doo-Dah (Previous Unissued)
11.Wang Dang Doodle (Previous Unissued)
12.Guitar Army (Single Version)
13.Sunset (Single Version)

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1969 The Rationals – The Rationalsのメンバー

Scott Morgan – Lead Vocals, Flute, Harmonica, Percussions
Steve Correll – Electric Guitar, Vocals, Percussion
Terry Trabandt – Bass, Vocals, Piano
Bill Figg – Drums, Vibes, Percussion

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