1968 Marc Brierley – Welcome To The Citadel

Marc Brierley - Welcome To The Citadel
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当初、トランスアトランティック・レコード(Transatlantic label)から発売された、マーク・ブライリー(Marc Brierley)のEP(シングル)は、彼のコレクションのなかでも、かなりダークだった。

なぜなら、当時のマーク・ブライリーの声とアコースティックギターの楽曲は、無駄なものをそぎ落とし、エッセンスだけを抽出したようなサウンドだったから。

おそらく、マーク・ブライリーは、ジャクソン・C・フランク(Jackson C. Frank)とサウンドが少し似ているので、フランクの音楽を知っていたのだろう。またドノヴァン(Donovan)の初期の楽曲から大きな影響を受けたと思われる。

当時のトランスアトランティック・レコード社のEP(シングル)は、どれも絶好調で、バート・ヤンシュ(Bert Jansch)のアルバム(バート・ヤンシュのギター曲を含む)もリリースしている。

1968 Marc Brierley – Welcome To The Citadelについて

最初のEPがリリースされてから、2年後の1968年に発売された

アルバム『Welcome To The Citadel』で、マーク・ブライリーの音楽はまったく異なる方向へと変化した。

タイトルの“Welcome To The Citadel”は、以前のスタイルより、だいぶ軽やかになっている。

ブライリーが歌い、アコースティックギターを弾き、ドラムやベースを含むフルバンドと一緒に演奏している。多くの曲に、バイオリン、チェロ、トランペットを使い、補強している。そして洗練されている。ブライリーは、シンガーソングライターとしての自分自身の声を発見したようだ。

“Symphony” と最後のトラックでは、彼のボーカル・レンジが広くなっている。”Thoughts And Sounds”は、『Goodbye And Hello』の頃のティム・バックリィ(Tim Buckley)とサウンドが似ている。『Welcome To The Citadel』の歌詞については、トラックタイトル“Hold On, Hold On, The Garden Sure Looks Good Spread On The Floor”に不条理さが出ている。

Written by Marios

マーク・ブライリーの談話

「1965年の秋、僕は個人的な曲を作った。音楽プロデューサー、フィルムメーカー、グラフィックアーティストのオースティン・ジョン・マーシャル(Austin John Marshall)と、伝説のフォークシンガー、シャーリー・コリンズ(Shirley Collins)は、僕の歌には価値があると認めてくれた。そしてトランスアトランティック・レコード(Transatlantic Records)の創始者であり、1960年代初頭のイギリスのフォークとブルースの復興を導いたネイサン・ジョゼフ(Nat Joseph)に、僕の曲を聴いてもらう必要があると思った。

するとネイサンも、僕には才能があると認めてくれた。それから2、3ヵ月の間、毎週彼のオフィスでオーディションを受けた。そしてついに1966年6月、スタジオではなく、ロンドンのオックスフォード・ストリート近くのある部屋で、次の5曲を録音した。まず“A Time For Love”、“Dragonfly”、“Arctic City” 、“Rel’s Song”、そして“If You Leave Me Now”。

録音を完了した後、僕は何か新鮮なものを求めていた。そんななかロビン・レント(Robin Lent)を通じて、ラヴィン・スプーンフル(Lovin’Spoonful)、ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)、ママス&パパス(Mamas and Papas)、グレイトフル・デッド(Grateful Dead)、マザー ズ・オブ・インヴェンション(Mothers Of Invention)など、アメリカ西海岸の新鮮なサウンドに触れた。また音楽的な視点だけでなく、ありとあらゆる角度から、本質的なもの、精神的なものに触れたかった。

『Welcome To The Citadel』を作ったあの時代は、花のパワー、空に広がるペイズリー模様、軽やかな足取りでトウモロコシ畑を駆け抜ける金色の髪の女の子たちなど、ドラッグ文化、神話が花開いていたと同時に、人々は精神的なものを強烈に求めていた。そしてもちろんJ.R.R. Tolkienの『指輪物語』を信奉していた。

“The Answer Is” 禅、超越、スーフィーを表現した曲。“Matchbox Men” トールキンからダイレクトに、インスパイアされて生まれた曲。“Sunlight Sleepers Song” Shakespeare’s Puck, Peas Blossom シェイクスピアの妖精パックと、『夏の夜の夢』にまつわる歌。“Welcome To The Citadel” 意識の変容を初めて経験したことについての楽曲となっている。」

【曲目】

1. The Answer Is
2. Vagabond Of Sleep
3. Matchbox Men
4. Over The Hills
5. Symphony
6. Take Me For A Ride On Your Aeroplane
7. Welcome To The Citadel
8. Hold On, Hold On, The Garden Sure Looks Good Spread Out On The Floor
9. Autograph Of Time – After All The Heat Was Hung
10.Sunlight Sleepers Song
11.Making Love
12.Time Itself
13.And Who Would But Think
14.Thoughts And Sounds
15.A Time For Love
16.Dragonfly
17.Arctic City
18.Rel’s Song
19.If You Leave Me Now
20.Stay A Little Longer Merry Ann
21.Flaxen Hair
22.Godspeed
23.Phoenix
24.Powers Of Glory
25.Hear Me Calling
26.Don’t Let The Bugs Bite

1968 Marc Brierley – Welcome To The Citadelの口コミ

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1968 Marc Brierley – Welcome To The Citadelのメンバー

Marc Brierley – Acoustic Guitar, Vocals
Clare Lowther – Cello
Mike Travis – Drums, Percussion
Tony Reeves – Electric Bass
Henry Lowther – Trumpet, Violin

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