1969 Joe Beck – Nature Boy

1969 Joe Beck - Nature Boy
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音楽愛好家のなかでは、ジョー・ベック(Joe Beck)は、有名なジャズギタリスト、作曲家、プロデューサーとして知られている。ジョー・ベックは18歳のとき、故郷のフィラデルフィアからニューヨークへ行った。そこで彼の素晴らしい才能が発掘された。

彼は有名なジャズ・ミュージシャンのポール・ウィンター(Paul Winter)、チャールズ・ロイド(Charles Lloyd)、ゲイリー・マクファーランド(Gary McFarland)、チコ・ハミルトン(Chico Hamilton)等と共にセッションした。そしてマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の最初のエレクトリック・ギタリストとなった。

1966年後半、フラメンコギタリストの巨匠サビカス(Sabicas)のLP『Rock Encounter』の演奏をした。これは本当に凄いアルバムだ。ジョー・ベックはこのアルバムで注目され、MGMレコード、ヴァーブ・レコード(Verve Records)と契約を結ぶ。それから1967/68『Nature Boy』を録音した。

ジョー・ベックは、自分のバンドがなかった。レコードセッションをする際、ドラマーのドナルド・マクドナルド(Donald McDonald)、ベースのドン・ペイン(Don Payne) 、ギタリストのダニー・ウィッテン(Danny Whitten:1972に亡くなった)、トランペットのランディ・ブレッカー(Randy Brecker)の協力を得て、ほとんどのアルバムは制作された。

“Nature Boy”以外の曲は、ジョー・ベックが作詞、作曲した。“Nature Boy”はエデン・アーベ(Eden Ahbez)が作詞作曲した楽曲で、ジャズスタンダードだ。数多くのジャズシンガーがカバーしている。ナット・キング・コール(Nat King Cole)、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、 ジョン・コルトレーン(John Coltrane)、他にも数名のミュージシャンが歌っている。

なんと映画『Moulin Rouge』のサウンドトラックとして、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が歌っている!非常に柔軟性のある楽曲で、さまざまな解釈がなされているが、ジョー・ベックはサイケデリック・ロック・ソングとして、彼の卓越したギターを披露している。

バーノン・ジェイソン(Vernon Joynson)は、このアルバムのことを「ワクワクするほど素晴らしくエキサイティングで、テクニックも凄い」と、評価している。

1968年、ジョー・ベックはジェレミー・スタイグ(Jeremy Steig)のサテュロス(The Satyrs)に加わった。そして彼らはクリーム(Cream)とUSツアーをした。ベックは音楽全般に対してオープンであり、またそのときジャズから離れていたこともあって、バンドの素晴らしさに興奮した。そんななかジミ・ヘンドリック(Jimi Hendrix)のギターを聴き、感動している。

バンドリーダーを除いて、プロデューサー、作曲家、アレンジャー、そして数多くの有名なジャズ、ジャズロック、ファンクとセッションしたことで、ジョー・ベックの名前は知られた。その他にも、テレビやラジオのテーマソングを作り、TVドキュメンタリーフィルムの音楽を担当した。またロンドンを拠点とするロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、ミラノのフィルハーモニック、パリのストリングアンサンブルとも音楽を作った。

Written by Marios

ジョー・ベック自身によるエッセイ

「これから話すことはまるで映画のようだ。60年代のアドベンチャーだ!僕はヴァーブ・レコード(Verve Records)と、$100,000.00で契約を結んだ。1967年当時の金額では大金だった。僕は、僕の家でレコーディングをしたいと言い張った。それからワーレン・バーンハート(Warren Bernhardt)とも契約を結んだ。これまで聞いたことがないような要求にもかかわらず、彼らは同意し、プロジェクトはすぐにスタートした。

思いつくすべての楽器と、録音機材を借りてきて、僕の家にミュージシャンを住まわせた。僕たちは一か月で、このプロジェクトを完成させなければならなかった。しかし当時の僕のフィアンセ、ダイアン・ドー(Diane Doe)と、ワーレン・バーンハートの奥さんがケンカを始めると、仕事が中断された。言うまでもなく、どちらの結婚生活も、長続きはしなかった。それからすべての予算をパーティーで使い果たし、なんと作ったのはアコースティックギターとコンガで演奏する曲“Spoon’s Caress”1曲だけだった。$100,000.00はドブに捨てたようなものだった。何も達成しなかった。まさに60年代だった。

僕は絶望から脱して、レコーディングを完成させるためなら何でもやった。ドラム以外のすべてのパートを演奏した。ドラムはドナルド・マクドナルドが引き受けてくれた。僕は歌い、ベースを弾き、ピアノを弾き、ギターを弾き、パーカッションを打った。僕がスタジオにこもっていると、人々が立ち寄ってくれた。そうしているうちに、ランディ・ブレッカーや、ダニー・ウィッテンが一緒に演奏するようになった。

このプロジェクトにまつわる話を全てしたら、ものすごく時間がかかるうえ、話す価値があるかどうか、わからない。それは、あの頃の僕の人生についても同じことが言えるかもしれない。が、細部に触れると、今でも痛みを覚える。このプロジェクトに関わった人のなかには、すでに亡くなった人もいる。このビジネスを離れた人もいる。60年代の音楽と音楽業界を生き抜いてきた者たちは、アートに対するリスペクトがある。他者に影響を与えている。僕はこの場を借りて、大勢の人の心に触れた偉大なドラマー、ドナルド・マクドナルドに、心から、敬意を表したいと思う。」

【曲目】

1. Nature Boy (Eden Ahbez)
2. Spoon’s Caress
3. Let Me Go
4. Come Back: Visions Without You
5. Maybe
6. No More Blues
7. Goodbye L.A.
8. Please Believe Me
9. Ain’t No Use In Talking

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1969 Joe Beck – Nature Boyのメンバー

Joe Beck – Guitar, Vocals, Piano, Organ, Bass
Donald McDonald – Drums, Conga Drum, High Hat, Tambourine
Danny Whiten – Rhythm Guitar, Vocals
Randy Brecker – Brass
Don Payne – Bass

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