1970 Jimmy Campbell – Half Baked

1970 Jimmy Campbell – Half Baked
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1970年にジミー・キャンベル(Jimmy Campbell)が発表した『Half Baked』は、フィリップス(Philips)の子会社であるヴァーティゴ(Vertigo)にて発売されたアップテンポでやや荒々しいとも言えるアルバムである。

ジミー・キャンベルの知り合いであったマージービーツ(Merseybeats)のメンバー、トニー・クレイン(Tony Crane)、ビリー・キンズリー(Billy Kinsley)、ドラマーのピート・クラーク(Pete Clarke)らのミュージシャンが参加することによって、

成功を収めた1969年発表の『Son of Anastasia』よりも「バンド感」を感じる。

マージービーツのもう一人のドラマーであるフィル・チティック(Phil Chittick)も数曲に参加しており、ニック・ライアン(Nick Ryan)とドナルド・フレイザー(Donald Fraser)による豊かなオーケストラアレンジが楽しめる作品である。

カントリー調の最初のトラック①“Green Eyed American Actress”では、ヒット作に恵まれなかった時代の後、キャンベルが繰り返し言うのが納得できる言葉が強調されている。

歌詞に「簡単に成功すると思っていたが、なぜできなかったのか。自分でも本当にわからない。」とあるが、そのあたりを想って聞くと胸に響くものがある。

実生活でもジミー・キャンベルは家から離れて過ごすことをあまり好まず、結果的にそれが状況を変えるには至らなかったことにつながるのである。

ビリー・キンズリーは本作のスリーブノートで「ジミーはただソングライターでいたかったんだと思う。ソロとしてのキャリアに邪魔されたくなかったんだ。」と語っている。

1970年発表の2nd『Half Baked』には、エレファンツメモリーをバックに従えたようなNYロックサウンド③“So Lonely Without You”も収録されている。フィルスペクター風のサウンドに力強いボーカルが加味されて、プラスティック・オノ・バンド(Plastic Ono Band)の曲と肩を並べる秀作である。

こういった激しいロックナンバーやピアノメインのロック⑤”That’s Right, That’s’s Me”、そして④ “In My Room”や⑥”I Will Not Mind” 、⑩“Closing Down The Shop”のような、悲しげでディープな曲まで様々なタイプの楽曲が収録されており、

力強さと多様性がよく表れているアルバムとなっている。

タイトルトラックでもある⑨”Half Baked”は、バッドフィンガー(Badfinger)のジョーイ・モランド(Joey Molland)のギターソロが光っている。メロドラマ調であり見事なオーケストラを聞かせる⑪”Don’t Leave Me Now”なども注目すべききトラックである。

またニルソンズ(Nilsson’s)の”Jump Into The Fire”と似たノリのエネルギッシュな曲⑫”Lonely Norman”がボーナストラックとして収録されており、イコールズ(Equals)のギタリスト、エディー・グラント(Eddie Grant)のワイルドなギタープレイも楽しめる。

この曲はもともとヴァーティゴ・レーベルのサンプラーである『Heads Together, First Round』に収録された曲であるが、数年前にレパートリーから再発売された『Half Baked』のCDと比べると、エソテリック版(CD)の方が格段に音質が良い。最近キャンベルを知った、または聞き始めたという人にもオススメである。

Written by Marios

【曲目】

1.Green Eyed American Actress
2. Loving You Is All I Do
3. So Lonely Without You
4. In My Room
5. That’s Right That’s Me
6. I Will Not Mind
7. Dulcie – It’s December
8. Forever Grateful
9. Half Baked
10.Closing Down the Shop
11.Don’t Leave Me Now
12.Lonely Norman

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1970 Jimmy Campbell – Half Bakedのメンバー

Jimmy Campbell – Guitar, Vocals
Pete Clarke – Drums
Tony Crane – Guitar
Billy Kinsley – Bass
Phil Chittick – Drums
Nick Ryan – Orchestral Arrangements
Donald Fraser – Orchestral Arrangements

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