1967~1968 Ian & Sylvia – Lovin’ Sound/Full Circle

Ian & Sylvia - Lovin' Sound/Full Circle
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このCDは、イアン・アンド・シルヴィア(Ian&Sylvia)の7作目(『Lovin’Sound』1967年)と9作目(『Full Circle』1968年)のアルバムの曲を合わせたものになっている。

いや、不思議に思ってこのように言う人もいるかもしれない。

7作目と8作目(『Nashville』1968年)のアルバム、もしくはより論理的には、むしろ8作目と9作目(両方とも1968年にテネシー州ナッシュビル(Nashville, TN)でレコーディングされた作品である)を合わせたものだろう、と。

イアン・アンド・シルヴィアのレコード・レーベルの気まぐれというのが、その答えである。

彼らは小さく独立した会社のヴァンガード(Vanguard)で6つのアルバムをレコーディングし、そして『Lovin’ Sound』をレコーディングするために、もっと大きな会社であるMGMレコード(MGM Records)と契約した。

シルヴィア・タイソン(Sylvia Tyson)はヴァンガードとの契約が「あいまい」であると、インタビュアーによく話しているが、ヴァンガードの弁護士たちはそのようには思っておらず、イアン・アンド・シルヴィアがいまだに会社に複数のアルバムについての借りがあると主張していた。

彼らがこの争いに勝利したときに『Nashville』はヴァンガードに行き、デュオは『Full Circle』のためにMGMに戻った。

そういうわけで、この作品は『Lovin ‘Sound』と『Full Circle』が合わさったものになっている。

なぜならば、これらの2つのアルバムは、ヴァンガードがウェルク・ミュージック・グループ(Welk Music Group)に売却されている間にユニバーサルの支配下に置かれることになった、MGMの商品であるからだ。

そのようなわけで、リスナーはイアン・アンド・シルヴィアの2つの異なるフェーズを聴くことになるのである。

『Lovin’ Sound』では彼らは1960年代中頃のフォークロック・スタイルに合わせて、フォークベースのオリジナルソングやティム・ハーディン(Tim Hardin)、ボブ・ディラン(Bob Dylan)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)のカバー曲に、キーボード、エレキギター、ベース、ドラムを、そして時には一緒にストリング・チャートを体よく加えている。

2人のタイソンは両方とも素晴らしいソングライターだったが、1960年代にはレコード制作のスピードが速すぎて、彼らは全ての曲を自分たちで書くことが出来なかった。

ヴァンガードの6枚のアルバムのうち5枚がチャートにランクインした。

そして、MGMはおそらく、イアン・タイソン(Ian Tyson)のタイトル・ソングに強力なポップアレンジを加えて、彼らを解散させてさらに大きくしようとしていた。

しかしながら、それはシングルチャートの底に低迷しただけで、LPも大して売れなかった。

40年の後にも、誇るべきシルヴィア・タイソン作曲の”Where Did All the Love Go?”と”Trilogy”が素晴らしい成果として残っている。

”Mr. Spoons”は彼らの息子への感動的なトリビュートだし、”National Hotel”は浮き沈みのある路上生活の気楽さを感じさせるようなおどけたアレンジではあるが、イアン・タイソンの作品はそれほど強い印象を与えるものではない。

1年以上の後に『Nashville』にならって(あいまいだと非難されて、ヴァンガードは宣伝のためのインセンティブを一切得ることがなかった)、ペダル・スチール・ギタリストやヴァイオリニストを含むカントリー・ミュージシャンとのレコーディングという音楽トレンドに追従したかたちで、『Full Circle』でイアン・アンド・シルヴィアは再発見された。

この楽器の使い方にもかかわらず、このアルバムはロック(”Shinbone Alley”)から、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)のフォークのリヴァイヴァルから出現した個人的なシンガー/ソングライタースタイル(シルヴィア・タイソンのソロ”Woman’s World”)までに及ぶエレクトリックな作品集である。

このデュオは”Mr. Spoons”の再レコーディングの時点まで追いつくようにと、再び圧力をかけられているように見える。

しかし、ディラン・アンド・リック・ダンコ(Dylan And Rick Danko)の”Tears of Rage”(ディランのカバー曲の3つ目で、『Nashville』に”This Wheel’s on Fire”と”The Mighty Quinn”を入れた後の『basemen tapes』からの曲)を加えたことは、再び彼らの解釈の素晴らしい歌手としての強さを披露することとなった。

1994年のコンピレーションの少しのトラックを除いて、イアン・アンド・シルヴィアのMGMでのレコーディングが数十年振りに出版されるのはこれが初めてである。

そして、彼らは彼らのヒストリーの隙間を埋めるのだ。(おそらく、会社の校正者が病気だった日にアルバムがプリンタに送られたのだろう。)

ソングリストはCDブックレットの裏のバックカバーに印刷されているが、以下の間違いがある

:”Hang On To A Dream”は”Hand [sic] On To A Dream”と、”Woman’s World”は”Women’s [sic] World”と、”Jinkson Johnson”は”Jickson [sic] Johnson”と、そして、”The Minstrel”は”The Minstral [sic]”と記載されている。

加えて、”Please Think”を作曲したケイス・ミッキー(Keith McKie)はミッキー(McKei [sic])と記載されている。

【曲目】

01. Windy Weather
02. Hang On To A Dream
03. I Don’t Believe You
04. Where Did All The Love Go?
05. Mr. Spoons
06. National Hotel
07. Sunday
08. Pilgrimage To Paradise
09. Reason To Believe
10. Big River
11. Trilogy
12. Lovin’ Sound
13. Here’s To You
14. I Learned From Leah
15. Women’s World
16. Mr. Spoons
17. Shinbone Alley
18. Please Think
19. Stories He’d Tell
20. Jickson Johnson
21. Tears Of Rage
22. The Minstral

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