1967 Dusty Springfield – Where Am I Going

1967 Dusty Springfield - Where Am I Going
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ダスティ・スプリングフィールド(Dusty Springfield)が1967年発表したアルバム 『Where Am I Going』は、アメリカではチャートインヒットはしなかったものの、シングルのすべてが全英でトップ40にランクインされた「驚異的なアルバム」といえる。

イギリス盤には12曲が収録されているが、『The Look of Love』と名付けられたアメリカ盤には11曲が入っている。

そのうち”Look of Love”、”Small Town Girl”、”What’s It Gonna Be”、”Give Me Time”の4曲はレコード盤には収録されていない(ここではボーナス曲として追加している)。

さらに複雑なことに、1990年の再リリース盤には”Time After Time”、”I’ve Got a Good Thing”、そしてゴフィン & キング(Goffin/King)の”Don’t Forget About Me”という3曲の特別曲が追加収録されている。

『Where Am I Going』は、まず、なんといってもジャケットが素晴らしい。

ふちの広い帽子をかぶり、ミニスカートで微笑む白黒のダスティ・スプリングフィールドが、サイケデリックなオフピンクとオレンジのデザインマークと並んでとても映えている。

収録曲は、弦楽器とオーケストラ的サウンドで聴く側をすっかり虜にさせる。パット・ウィリアムズ(Pat Williams)にアレンジされたボビー・ヘブ(Bobby Hebb)の”Sunny”には、ピーター・ナイト(Peter Knight)の指揮によりジェームス・ボンドのリフの掛け合いが含まれ、明らかに時代を象徴している。

“I Can’t Wait Until I See My Baby’s Face”や”Don’t Let Me Lose This Dream”では、マデリン・ベル(Madeline Bell)とレスリー・ダンカン(Lesley Duncan)の素晴らしいバックコーラスがオーケストラにぴったりマッチしている。

タイトル通り『Where Am I Going?』は現実的作品だ。

まるで、ダスティ・スプリングフィールド自身の心の中で、「サウンド・オブ・ミュージック」(The Sound of Music)のジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)が風車のまわりをぐるぐる回っているかのよう。

ポップ色が強すぎない大人のためのシンフォニー的現代曲、“I Only Want to Be With You”や”Wishin’ & Hopin”、カーペンターズ(Carpenters)が歌いたかった真面目で劇的なブルース“They Long to Be Close to You”、

R&Bサウンドの中でも天下一品で力強く歌われている“Welcome Home”など、収められている曲のどれもすべて、微妙なエッセンスを歌いこなせるジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)、エタ・ジェームス(Etta James)、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)らといった並外れた才能を持つ女性ヴォーカリストと肩を並ばせ、ダスティをシンガーのエリートクラスへと昇格させるきっかけとなった作品だ。

また、彼女の曲”The Son of a Preacher Man”が、アメリカで頻繁に流れていた1968年の終わり、ヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)が彼女の同曲である”Take Me for a Little While”でUSチャートにランクインしたが、彼らの作品は1967年7月にリリースされたためアメリカでのヒットは遅れた。

数々の素晴らしい曲を、ダスティ・スプリングフィールドの魅力ある歌声で、洒落たポップへと塗り変えたと言える。

”If You Go Away”とこのグルーヴを放つミュージシャン陣は、『Where Am I Going?』のかもし出す雰囲気を崩すことなく聴く人に幅広いジャンルを浸透させてゆく。

このアルバムは、ダスティ・スプリングフィールドの作品の中ではなにかと見落とされやすいが、実に驚くほど傑作で、もっと賞賛されるべき価値の作品である。

出典:Classic and Rare Soul Sisters 50s – 70s

【曲目】

1. Bring Him Back
2. Don’t Let Me Lose This Dream
3. I Can’t Wait Until I See My Baby’s Face
4. Take Me For A Little While
5. Chained To A Memory
6. Sunny
7. (They Long To Be) Close To You
8. Welcome Home
9. Come Back To Me
10. If You Go Away 行
11. Broken Blossoms
12. Where Am I Going?

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