1979~1981 ザ・チェリーズ(The Cherries)について

ザ・チェリーズ(The Cherries)について
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ザ・チェリーズ(The Cherries)は、1962年4月17生まれで東京都調布市出身の鈴木由美(ユミ)、1961年11月26日生まれで東京都渋谷区出身の古俣かおる(カコ)、1963年10月9日生まれで群馬県前橋市出身の渡辺美佐子(ミサ)の3人組、女性トリオである。

ザ・チェリーズの活動は、NHKが「次のキャンディーズを作ろう!」とマスコットガールを募集し、約5000人の中から、6次選考まで勝ち抜いて選ばれた3人が、1978年1月11日からはじまったNHK総合テレビの『花のステージ』という夜8時台に放送されていた音楽番組に歴代アシスタントとして抜擢されたところから始まる。

第1回放送のときから、この番組のために選ばれた3人「ザ・チェリーズ」として紹介された。

その後、ポリドールと契約。

1979年 ユミ16歳 カコ17歳 ミサ15歳

デビュー曲”翔べ翔べ”が1979年4月1日に発売された当時は、鈴木由美が16歳、古俣かおるが17歳、渡辺美佐子が15歳であった。

作詞:阿久悠、作曲:三木たかしとトップライティングチームに書いてもらった1stシングルは、斬新なサウンドを作ろう!という意気込みが感じられ、やはりポストキャンディーズに標準を合わせた「かわいらしい女の子」たちで、高音に伸びがある歌声は、次の80年代アイドルを予感させる。コーラスもしっかりとしている。

続く、2ndシングル”男性諸君”を3ヵ月後の7月21日に発売。前作と同じライティングチームで、振り付けは西条満で、もろキャンディーズスタイルなのだが高音がこれまた80年代を予感させて、胸にグッと来る。

どうしても作られたアイドルだけに、キャンディーズのように下から這い上がってきた努力感がないため、ファンが「何とかしてやろう!」という哀れみや応援で増えなかったのだろう。

いつの時代も日本人は「作られたもの」や「ゴリ推し」に嫌悪感を抱く人種なのである。

しかし、松田聖子が翌年デビューすると考えて、メインの古俣かおる(カコ)の歌の発声がとても似ていて、これが10年前の1970年代初期のアイドルなら、こういう歌い方はしないので、やはり1980年代が幕開く感じがして、初期のラブリーズのシングルには好感が持てる。

1980年 ユミ17歳 カコ18歳 ミサ16歳

3rdシングル”いじわる春”は、1980年1月21日。いよいよ1980年代がはじまった最初の月に彼女たち(ザ・チェリーズ)が歌ったサウンドは、やはりキャンディーズの”春一番”を踏襲した中サビと、ロックンロールリバイバルと混ざって、混沌としている。伊藤アキラと萩田光雄コンビによるペンである。

やはり、ヒットしなかった。原因はやはりすでにある大スターをポストとして真似るサウンドに限界があるということだろう。

4月1日にデビューした松田聖子が”はだしの季節””青い珊瑚礁”と大ブレイクし、ヘアスタイルも含め社会現象となったため、

ザ・チェリーズも路線変更を余儀なくされた。

まず、RCAレコード(RVC)にレーベルを移し、4thシングル”? Question”は作詞:篠塚満由美、作曲:宇崎竜童のペンで、いきなりジャケをみてもわかるとおりオシャレで強気な女性へ路線変更している。

サウンドは1980年代の新しいものではなく、1970年代後半の山口百恵タイプに近く、それはやはり宇崎竜童節といっても過言ではない。

山口百恵がこの年、芸能界を引退したので、ギリギリ1970年代と1980年代がガラリと変わる前夜だったのだろう。

1981年 ユミ18歳 カコ19歳 ミサ17歳

5thシングル”矛盾”は1981年2月発売。全員が赤いサテンの服に身を包み、顔もデビューのころに比べて不安げである。前曲と同じ宇崎竜童らのライティングチームで、小粒の山口百恵、高田みづえといったサウンドで、3人のコーラスを使うこともなく3人で歌う意味がまったくない、歌謡曲である。

失敗した前2作を踏まえて、同年6月発売された6thシングル”Begin The 夏”は、完全に事務所が反省して、またキャンディーズ路線に戻った。

B級っぽいがサマー感満載のキャッチーなサウンドがキャンディーズ?と一瞬思ってしまうカラクリがある。作詞:滝御奈津子 作曲:渡辺茂樹。B面のOH! Summer Boyも、1950年代のブリルビルディングのようで面白い青春サマーソング。メロディが不安定でコーラスをしていないのが残念。

9月21日に発売された、ラスト7thシングルは、キャンディーズの”やさしい悪魔”と同じ、吉田拓郎のペンによる”私のサタン”。まさにアンサーソングとしてピッタリとザ・チェリーズに合っていてキャンディーズフォロワーの女性トリオのフィナーレを飾るにはもってこいのナンバーだ。

グループは、その後解散した。

メンバーの古俣まおる(カコ)さんは、昔を振り返り

「私の人生の中で、一番キラキラと輝いていたとき、今も大切な宝物です。」

と、当時のザ・チェリーズを回想している。

出典:アイドル・ミラクルバイブルシリーズ

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1979~1981 ザ・チェリーズ(The Cherries)のディスコグラフィ

ザ・チェリーズ(The Cherries)のシングル(EP)

ザ・チェリーズ(The Cherries)のシングル(EP)
  1. 翔べ翔べ / メランコリー・カクテル (1979年4月1日)
  2. 男性諸君 / ママ・ノーコメント(1979年7月21日)
  3. いじわる春 / 今日にさよなら (1980年1月21日)
  4. ? Question / モラルは夜、破られる (1980年9月5日)
  5. 矛盾 / リクエストはJの15 (1981年1月21日)
  6. Begin The 夏 / OH! Summer Boy (1981年6月5日)
  7. 私のサタン/ いじわる (1981年9月21日)

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