1967~1972 沢知美(さわともみ)について

1967~1972 沢知美について
評価投稿数: 0
0

沢知美(さわともみ)=本名:中野美和子は、1947年10月8日東京都に生まれる。

1964年、中野美和子として、ミス・プレタポルテに当選してファッションモデルとしてデビュー。

1965年には二階堂高校を2年生のときに中退して、舟木一夫の日活映画『高原のお嬢さん』、『東京は恋する』に出演。

1966年は、ふたたび映画『哀愁の夜』に出演。

1967年7月に、NTVテレビドラマ『あいつと私』の挿入歌として沢知美として1stシングル”私にいわせて”でデビュー。

日本テレビの深夜番組『11PM 』のイレブンダービーのアシスタントとして、水曜日を担当。同年9月2ndシングル”あなただけを”、11月3rdシングル”ひと夏の恋だった”を発売。

ヒットには恵まれなかったが、女優としては映画出演が続く。

1968年だけでも『男の掟(女性歌手役)』『100発100中 黄金の眼(斎藤ミツコ役)』『男の挑戦(西村玲子役)』『昭和元禄ハレンチ節(大沢晴美役))』『まっぴら社員遊侠伝(武田七七子役)』『喜劇 競馬必勝法 一発勝負(11PMのホステス役)』と映画に大活躍。

3月に公開された『絞死刑』の挿入歌に”モッカラゴーゴー”が使われている。

テレビは、TBS系『肌は死なない』に出演、舞台は『日劇 秋のおどり』。

そして、シングルは1968年4月4thシングル”セロシャ・プルモーサ”、6月5thシングル”霧の夜のすすきの”7月6thシングル”雨になりたい”、11月には7thシングル”東京ミッドナイト”【B面:愛は燃えつきても、はTBSラジオドラマ「悲しみの森へ」の主題歌】と怒涛のごとくシングルを発表している。

そして、ファーストアルバム『沢知美 魅力のすべて』LPも同年発売した。

1969年は、ちょっと活動をスローダウン。3月に8thシングル”夜にとけたい”4月に”知りすぎたのね”とセカンドアルバム『人の気も知らないで -沢知美とあなたの夜-を発売』したに過ぎなかった。映画は『女の市場(山崎まさ美役)』に出演。

1970に入ると、1月、9thシングル”モーニング・ブルース”11月10thシングル”私はかもめ”を発売、映画は『夜遊びの帝王(朱実役)』ドラマは『明智小五郎、第三回黄金仮面』の回で出演している。

1971年には、映画『女の意地(まどか役)』『谷岡ヤスジのメッタメタ ガキ道口座(ガメ子役)』に出演しながら、5月に11thシングル”罪ある女”、8月12thシングル”夏の女”、11月”ブルー・モーニング・ブルース”をこれまたたてつづけに発売しているが、ヒットに至っていない。

1972年に、8月に13thシングル”雨の言葉”、9月14thシングル”甘い生活”、そして映画には『高校生無頼控(朝野未来役)』に出演し、この年、芸能界を引退している。

1975年2月に、ナイトクラブ店長と結婚した。

1967~1972 沢知美(さわともみ)は、どんな歌手?声質はどんな感じ?

最初から、お色気やセクシー女優として、芸能界に入ったのでそのあと純朴に装うことはない。

よって、セクシー、お色気のある女性がテレビや映画では、それ相応の役をこなし、シングルではお色気まではいかなくとも、大人の男性が好むような歌をうたう。

そういう企画によって生み出された楽曲が多い。しかし、1970年代に入ると沢知美は、大人たちの思惑以上に、表現力と実力を兼ね備えた歌手になっていた。

19歳のころ

弱冠19歳のときに、発売されたデビューシングル”私にいわせて”から、

すでに大人のフェロモンむんむんのムード歌謡であり、声にもセクシーさを強要されているところがみてとれる。

いつの時代もグラビアアイドルや、セクシー女優というジャンルは存在するワケで、沢知美も間違いなくコレにあたる。

男性主導・主観の、おとなしい言うことをきく女性として、モデライズされていた時代だけに、B面の”夜更けのロビイ”も今の女性が聞いたら「なんやねん!」と一蹴されそうだが、この楽曲はどこかオルガンも相まってワールド音楽・ラウンジの香りがして良い。

2ndシングル”あなただけを”も熱情がこもった歌詞なのだが、声質にしつこさがないのでさらりと歌い上げている。

3rd”ひと夏の恋”は、サウンドはラテン歌謡で今聞くと新鮮に聞こえる。B面”蒼い月の光”は、ヨーロッパ映画音楽のような、こちらも洋画の香りがする良曲。

20歳~21歳のころ

4thシングル”セロシャ・プルモーサ”もスパニッシュ、フラメンコ・タンゴのリズムに歌謡が冴えるので当時のピーナッツが好きな人にもオススメだ。B面”夢はいらない”はGS(グループサウンズ)の影響を受けたサウンドで、ドラムとギターはもろエレキ歌謡、しかしメロディが不安定で残念。

5thシングル”霧の夜のすすきの”は普通のムード歌謡でパッとしない。6thシングル”哀愁の時計台”はまたしてもイントロのドラミングからしてGS歌謡でパンチは無いが今回はメロディがしっかりして良い。

22歳のころ

7thシングル”東京ミッドナイト”は王道ムード歌謡。1969年に入ってからの8th”夜にとけたい”もムード歌謡だが歌に元気がなく暗い。9thシングル”知りすぎたのね”も、メロディはいいのだが沢知美に元気がなさすぎて、暗すぎる。

23歳のころ

1970年に入るとガラっと雰囲気が変わる。10thシングル”モーニング・ブルース”は、すれた女が歌うジャズ&ブルースの要素がある風変わりの歌、ちょっと研ナオコみたいになっている。B面”恋の鏡”もA面と同じく、歌い方が変わっていて、力強く表現豊かになっているのでムード歌謡でも◎である。

11thシングル”私はかもめ”は、いよいよ1970年に入ってらしい旅情のある歌謡曲で、ベースラインとドラムはロックしているがオーケストレーションと、沢知美のクセのある歌が合わさって、シングルの中でも白眉のナンバーだ。

24歳~25歳のころ

12thシングル”罪ある女”も、あかぬけた歌い方でとても良い。これが売れなかったというのは信じられない。同年ヒットしたいしだあゆみの”あなたならどうする”タイプ。13thシングル”夏の女”は、トランペットが西部劇のような出だしのこれもヒットする可能性が大きかっただろう力作。バックと沢知美の歌い方がばっちりに絡んでいる。当時のピーナッツが好きな人にはオススメできる。

14thシングル”ブルー・モーニング・ブルース”も後期のピーナッツと同じく、大げさなブラスアレンジと抑揚のあるサウンドにけだるく歌う沢知美、ベースラインがブインブインうなる大名曲。15thシングル”雨の言葉”も、ある地点まで到達してしまった凄みを感じるレベルの声だ。自信に満ちているといおうか、当時ラウンジなどで場数を踏んだのだろうか、歌に磨きがかかっている。

B面”ガラスの城”もピアノから始まる洋楽のようなつくりで、ダブルボーカルにしてアレンジに凝っている。16thラストシングル”甘い生活”も、めちゃくちゃ良い。山口百恵の引退間際のように、これで終わりだから最高の自分を見せる!という雰囲気のいい歌いっぷりだ。

これが当時うれなかったのだから、完全に当時の音楽関係者の罪だろう。良い音楽をテレビ番組に読んで、きちんと聞き手に伝えるべきだったはずだ。

ただ、時代がアイドルを求めはじめていただけに、スター誕生など新しく若いものに目がいってしまっていたところも、沢知美に脚光が浴びなかった原因だろう。

しかし、ラストシングルの自信のある歌いっぷりに競えるのは、ピーナッツか、ちあきなおみぐらいではないだろうか?B面も後期ピーナッツ路線で最高。

総合的に、判断すると初期の沢知美は年齢のわりに背伸びした唄を歌わされている。中期はとにかく元気が無い(唄に興味がないのか?方向性を見失ってやらされてる感が強い)。

そして、後期1970年”モーニング・ブルース”からは、歌い方がガラッと変わり、自信に満ち溢れていて、そこからのシングルはすべて名曲といえるのではないだろうか?

1967~1972 沢知美(さわともみ)についての口コミ

感想を追加する


Submit your review
*必須項目です

沢知美(さわともみ)のディスコグラフィ

沢知美のシングル(EP)

沢知美のシングル(EP)
  1. 私にいわせて (1967年7月)
  2. あなただけを (1967年9月)
  3. ひと夏の恋だった (1967年11月)
  4. セロシャ・プルモーサ (1968年4月)
  5. 霧の夜のすすきの (1968年6月)
  6. 雨になりたい (1968年7月)
  7. 東京ミッド・ナイト (1968年11月)
  8. 夜にとけたい (1969年3月)
  9. 知りすぎたのね (1969年4月)
  10. モーニング・ブルース (1970年1月)
  11. 私はかもめ (1970年11月)
  12. 罪ある女 (1971年5月)
  13. 夏の女 (1971年8月)
  14. ブルー・モーニング・ブルース (1971年11月)
  15. 雨の言葉 (1972年8月)
  16. 甘い生活 (1972年9月)

関連記事とアーティスト

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

感想を追加する


Submit your review
*必須項目です

関連記事

1973 速水栄子(はやみえいこ)について

1973~1974 速水栄子(はやみえいこ)について

ザ・ピーナッツ(the peanuts)について【日本】

ザ・ピーナッツ(the peanuts)について【日本】

1974 竹野美千代(たけのみちよ)について

1974 竹野美千代(たけのみちよ)について

1976 吉田真梨とは、どのような女性歌手でしょう?吉田真梨のその後は...口コミ評価を集計しました!

「吉田真梨」について

北村優子とは、どのような女性歌手でしょう?口コミ評価を集計しました!

「北村優子」について

1978~1979 ラブリーズについて

1978~1979 ラブリーズ(Lovelies)について