ベリル・マースデン(Beryl Marsden)について【イギリス】

ベリル・マースデン(Beryl Marsden)について【イギリス】
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イギリスの歌手「ベリル・マースデン(Beryl Marsden)」は、力強い声とソウルフルなアメリカソングのテイストを持っていた。

たびたび「次の大物」と宣伝されたにも関わらず、彼女は自分に見合った成功を収めることはできなかった。

グループ「ショットガン・エクスプレス(The Shotgun Express)」や「シー・トリニティ(She Trinity)」としてくすぶったり、マーサ・リーヴス(Martha Reeves)のグループ「ザ・ヴァンデラス(Vandellas)」と共にセッションワークやライブパフォーマンスを続けた。なお、今日でも彼女はレコーディングを続けている。

ベリル・マースデン(Beryl Marsden)の生い立ち

ベリル・マースデンは、1947年6月に、本名ベリル・ホッグ(Beryl Hogg)として、イギリス北西のリバプール(Liverpool)のトックステス(Toxteth)に生まれる。

14歳の時、152cmしかない小柄な彼女は、アメリカのグループ「シュレルズ(The Shirelles)」の“Boys”を披露し、地元のタレントコンテストで優勝した。その後すぐ、地元のグループ「アンダーテイカーズ(The Undertakers)」との仕事に招待された。

観客に受け、定期的にこのグループに参加するようになる。

しかし、クラブ「Hamburg’s Star-Club」のタレントスカウトがこのグループをドイツへ招待した時、彼女は年齢制限を下回る15歳だったので、行くことができなかった。

ベリル・マースデンは様々な地元のクラブで歌い続けた。クラブ「The Cavern」もそうで、そこで彼女はブライアン・エプスタイン(Brian Epstein)に紹介される。彼にベリル・マースデンをマネージメントしてもらう話が出ていたのだが、彼はすでにグループ「ビートルズ(The Beatles)」のマネージメントをしており、彼女は彼が自分に割く時間はないだろうと思った。

変わりに彼女は、彼女のバックミュージシャンコンビ「The Allstars」のうちのひとりの兄弟であるジョー・フラナリー(Joe Flannery)をマネージャーに選んだ。

エプスタインを断ったことで、彼女はレノン=マッカートニー作曲の“Love of the loved”をレコーディングするチャンスを逃し、これはシラ・ブラック(Cilla Black)のデビューシングルとなった。

1963年

フラナリーは1963年にベリル・マースデンをレコード会社「Decca」と契約させ、そこから2枚のシングルを発売した。

1枚目はバーバラ・ジョージ(Barbara George)“ I know”を“I know (you don’t love me nomore)”とリタイトルした素晴らしいカバー曲である。面白いことに、会社はB面の“I only care about you”を元々A面にしようとしていた。

続いて、グループ「シュープリームス(The Supremes)」“When the lovelight starts shining thru’ his eyes”のカバー曲が1964年1月に発売された。ちなみにB面の“Love is going to happen to me”は、ブリットガールのレスリー・ダンカン(Lesley Duncan)による作曲だ。

悲しいことに、どちらのリリースもヒットとはならなかった。これをイメージの問題だと言う人たちもいる。TV出演のためのガーリーな衣装の彼女と作品とが合っておらず、買い手たちを混乱させたのではないかと。

1965年

ドリス・デイ(Doris Day)“ Everybody loves a lover”のライブバージョンをLP『At the Cavern』のためにレコーディングした後ついに、ベリル・マースデンは「Hamburg’s Star-Club」への出演を果たす。

しかし1965年にイギリスへ戻ると、フラナリーとも「Decca」とも、契約期限が切れていた。

そこで若い彼女はロンドンへと向かい、新しいマネージャー、トニー・ストラットン・スミス(Tony Stratton-Smith)を見つけた。彼は後に「ジェネシス(Genesis)」を含むたくさんのグループのマネージメントを行う。

彼はベリル・マースデンにレコード会社「EMI」の子会社である「Columbia」と契約させる。

ダスティ・スプリングフイールド(Dusty Springfield)の多くのヒットの立役者であるアイヴォー・レイモンド(Ivor Raymonde)の厳しい監視の下、ベリルは2枚のシングルを発売した。どちらもB面曲のほうにより注目の価値がある。

1965年10月に発売された1枚目の“Who you gonna hurt?”では、エイプリル・ヤング(April Young)のガールズグループスタイルの曲“Gonna make him my baby”の素晴らしいカバーがB面に収録されている。このレコードはアメリカで通用すると考えられ、レコード会社「Capitol」から発売された。

その年の12月に2枚目のシングルがイギリスで発売された。これはスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)“ Music talk”のカバーであるが、B面の“Break-a-way”が、ブリットガールファンの間でのお気に入りとなった。

ちなみにこの曲はアーマ・トーマス(Irma Thomas)の曲のカバーで、1980年代には女優でコメディアンのトレイシー・ウルマン(Tracey Ullman)がイギリスでヒットを出している。

「ビートルズ」を含むツアーでのライブに登場したことで、シングルのプロ―モーションにも効果があった。

1966年

1966年4月に、彼女の最後のソロシングルである、モッズ族のお気に入り“What’s she got (that I ain’t got)”が発売された。

ちなみにB面はレコード会社「Motown」のアール・ディーン・テイラー(R Dean Taylor)“ Let’s go somewhere”のカバーである。

どのリリースも関心を集めることに失敗すると、彼女はロッド・スチュワート(Rod Stewart)とともにグループ「ショットガン・エクスプレス」へ参加した。

ライブでの重要な販売促進活動をした後、彼らは1966年秋にシングル“I could feel the whole world turn round”をレコーディングするためスタジオへ入るが、さらに1枚のレコードを発売した後、このグループは解散する。

ベリル・マースデンは、すぐさまガールズグループ「シー・トリニティ」へ参加し、フランスとドイツでパフォーマンスを行った。

リバプールへ戻ると、彼女はグループ「ベリル・マースデン・バンド(The Beryl Marsden Band)」を、後に「ギャンブラー(Gambler)」を結成した。

1970年代、その後

1970年代、彼女はセッションシンガーとなり、また2枚のソロレコード、リン・ジャクソン(Lynn Jackson)として“Sad songs”を1979年に、そしてベリル・マースデンに戻り“I video”を1981年に発売した。

1980年代中期、おそらく驚くべきことに、彼女は「マーサ・アンド・ザ・バンデラス」の一員として活動し、その後1990年代のプロジェクト「Beautiful World」の一員となる。

自信を付けた彼女は、新しい作品を作曲する。「ゴスペル・ガーデン・フィーチャリング・ベリル・マースデン(Gospel Garden featuring Beryl Marsden)」としての“Hello stranger”は映画『Another 91/2 weeks』のサウンドトラックに使用された。

近年、ベリル・マースデンはスタジオへ再び戻り、2007年に、昔のシュレルズの曲のカバー“Baby it’s you”を、2008年11月に彼女の共同作曲の“Too late”を発売した。

1963年から2011年までの曲をフィーチャーしたCD『Changes: The story of Beryl Marsden』が2012年に発売され、アマゾンなどで購入可能である。

出典:Ready Steady Girls

ベリル・マースデン(Beryl Marsden)について【イギリス】の口コミ

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ベリル・マースデン(Beryl Marsden)について【イギリス】のディスコグラフィ

1963年

①I Only Care About You ‎(7″, Single) 

1964年

②When The Lovelight Starts Shining Thru’ His Eyes ‎(7″, Single) 

1965年

③Music Talk
Who You Gonna Hurt? 

1966年

④What She’s Got (That I Ain’t Got)

1979年

⑤Sad Songs / Disco Hero 

1981年

⑥Hungry For You ‎(7″)
⑦I Video ‎(7″, Single) P

2007年

⑧Baby It’s You – Single ‎(CD, Single) 

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