ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)について【イギリス】

ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)について【イギリス】
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ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)は、ただかわいい顔をしているだけではなかった。

セクシーな美しさとブロンドのロングヘアは、フランスのスター、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)のイギリス版のようだったが、彼女はポップスも映画も両方こなすことができた。

しかし、映画『Beat girl』での主演、そして後の『Blow up』と『A clockwork orange』での役が、音楽活動でよりもずっと、彼女の名をイギリスとフランスで有名にした。

ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)のバイオグラフィ

ジリアン・ヒルズは、1944年6月5日、エジプトのカイロ(Cairo)に生まれる。父親はイギリス人で、母親は元々ポーランドに先祖を持つ。

1958年 14歳のころ

1958年、フランスの映画監督ロジェ・ヴァディム(Roger Vadim)が彼女に注目し、彼の映画『Les liaisons dangereuses』の役をオファーした。

ヴァディムはその頃、彼が世に送り出したブリジット・バルドーと離婚したところで、外見上ふたりが似ていたことから、おそらく彼は若いイギリス人のジリアンに興味を持ったのだろう。

しかし、ジリアンの若さに注目が集まるとスキャンダルになるので、彼はマイナーな役しか彼女に与えなかった。それにも関わらず、彼女は映画出演をきっかけに雑誌『Paris Match』の表紙を飾った。

もしジリアンが、ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)に主演の座を奪われたことに落胆していたとしたなら、『Beat girl』でそれは報われた。

この低予算のイギリス映画に彼女は、ジェニファー・リンデン(Jennifer Linden)というティーンのテロリスト役で主演した。サウンドトラックはジョン・バリー(John Barry)によるもので、彼は後の映画『James Bond』での仕事でより有名である。

検閲官が、若者たちに悪影響を与えると恐れて、いくつか野蛮なシーンをカットした後、

1960年 16歳のころ

この映画は1960年にイギリスで公開された。

ほぼ必然的に、彼女の評判がレコード契約のオファーにつながり、パリ拠点のレコード会社「Barclay Records」と契約を結ぶ。

ジリアン・ヒルズはファーストソロEPのため、後に世界的に有名なオーケストラリーダーとなるポール・モーリア(Paul Mauriat)とチームを組んだ。

このEPには、“Ma première cigarette”、“Cou-couche panier”、“Si tu veux que je te dise”、そしてジョー・アン・キャンベル(Jo-Ann Campbell)“ A kookie little paradise”のカバー“Le paradis pour toi”が収録されている。

1961年 17歳のころ

“Cou-couche panier”が最も人気の曲となり、1961年1月にトップ10入りするヒットとなった。

これはジャクリーヌ・ボワイエ(Jacqueline Boyer)やマリア・キャンディード(Maria Candido)らのバージョンとの競合であった。

初期の作品では、ソロと同じようにたくさんのデュエットもある。パートナーは、アンリ・サルバドール(Henri Salvador)や、“Près de la cascade”でのグループ「Ramirez Cha Cha Band」、共に映画『Let’s make love』からのマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の曲のカバー“Spécialisation”と“ Aimons-nous”でのエディ・コンスタンティーヌ(Eddie Constantine)らである。

1961年3月、2枚目のEP“Jean-Lou”が発売された。このリリースでは、シャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)作曲の2曲、タイトルトラックと“Ne crois surtout pas”がハイライトである。続いてその年の夏、3枚目のEP“Zou bisou bisou”が発売。

ジリアン・ヒルズは知名度をさらに上げるため、ジョニー・アリデイ(Johnny Hallyday)のパリでの名誉ある劇場「Olympia」でのサポートアクトを行ったり、様々なテレビ番組に出演したりした。

1962年 18歳のころ

また、映画『Les Parisiennes』でアリデイとカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)と共演し、ロックグループ「Les Chaussettes Noires」をバックに迎えたサウンドトラック“C’est bien mieux comme ça”を発売した。これは再びヒットとなり、1962年2月にトップ20に到達した。

1962年に発売されたソロEPは、グループ「シュレルズ(The Shirelles)」“Mama said”のカバー“En dansant le twist”だけであった。

このEPには2曲のヘレン・シャピロ(Helen Shapiro)のカバー、“Walkin’ back to happiness”のカバー“Je reviens vers le bonheur”と“Don’t treat me like a child”のカバー“Mon cœur est prêt”も収録されている。

この発売で、ジリアンは音楽的な境界線を引くこととなる。

1963年 19歳のころ

1963年までには、イエイエガールズが大流行しており、ジリアン・ヒルズの次のリリース“Tu mens”はシルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)スタイルのイエイエだった。

しかし、このふたりの歌手の大きな違いのひとつは、ジリアンは作品のほとんどを自身で作曲し始めていたということだった。

このEPの4曲すべて、彼女自身の作曲だった。しかし、質の高さにも関わらず、このEPは期待したほど売れなかった。

ジリアン・ヒルズをプロモーションするため、「Barclay」は彼女をスター、ユーグ・オーフレ(Hugues Aufray)のツアーに参加させることに。

彼女はまたフランスのテレビ番組にセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)と共に出演し、レコードとして発売されることはついになかったが、“Une tasse d’anxiété”をパフォーマンスした。

1964年 20歳のころ

1964年、2度目となる、全曲を彼女自身が作曲した作品が発売された。

アメリカのギタリスト、ミッキー・ベイカー(Mickey Baker)(おそらく彼はデュオ「ミッキー・アンド・シルヴィア(Mickey and Sylvia)」として最も有名であろう)がオーケストラを監督した4曲、“Qui a su”、“Je partirai”、“Oublie”、“C’est le garçon”である。

しかしこのEPもまた、レコードショップの棚で影を潜めることとなった。

この間も、彼女は独仏映画『Lana, Königin der Amazonen』で女優活動を続けた。

1965年 21歳のころ

音楽活動では、1965年初期に、EP“Rien n’est changé”発売のためレコード会社を「DiscAZ」に移ったが、状況を改善することはできなかった。

タイトルトラックは、ジリアン自身が作曲した、フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy)風の優しい曲であるが、彼女の作曲した曲は、以前の作品で驚くほどフランス市場の関心を引くことができなかったので、他の3曲は国際的なヒット曲のカバーとなった。

アメリカのガールズグループ「ロリポップス(The Lollipops)」“Busy signal”のカバー“Tut, tut, tut, tut”、アイルランドの歌手ジャッキー・リー(Jackie Lee)“ My heart is your heart”のカバー“Oublie, oublie-la”、イギリスのバンド「ゾンビーズ(The Zombies)」“Leave me be”のカバー“Rentre sans moi”である。

このEPは、プッシー・キャット(Pussy Cat)やステラ(Stella)の多くの作品の立役者である、ジェラール・ヒュージェ(Gérard Hugé)によるプロデュース。

残念ながらこれがジリアンにとっての最後のフランス語リリースとなった。

しかしその秋、イギリスで一度きりのシングルを発売。

ジリアン・ヒルズはこの優しい“Look at them”をテレビ番組『Ready steady go!』でプロモーションしたが、売り上げには失敗した。多くの人にとっては、B面の“Tomorrow is another day”がよりお気に入りの曲である。

この作品の失敗により、ジリアン・ヒルズは女優活動へと素早く戻った。若い頃のワイルドな評判を確信するため、新しくブルネット(黒褐色の髪)となり、ジェーン・バーキン(Jane Birkin)と共に、ミケランジェロ・アントーニオ(Michelangelo Antonio)の古典映画『Blow up』の、短いけれどエロティックなシーンに登場した。

1960年後半~

1960年代後半から70年代初期にかけて、ジリアン・ヒルズは『The owl service』、『Upstairs, downstairs』など、様々なテレビ番組に出演した。その後映画へと戻り、再び裸で、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)の『A clockwork orange』へ出演した。

1970年代… その後

1970年代中期に、ニューヨーク(New York)を拠点にしたイラストレーターとしての活動が成功したため、女優業を引退した。そして後に、グループ「AC/DC」、シンディ・ローパー(Cyndi Lauper)、グループ「Foreigner」、ズッケロ(Zucchero)らのマネージャーである、スチュワート・ヤング(Stewart Young)と結婚した。

このふたりは現在イギリスに暮らしている。

出典:Ready Steady Girls

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ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)のディスコグラフィ

ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)のシングル(EP)

ジリアン・ヒルズ(Gillian Hills)のシングル(EP)
  1. Henri Salvador & Jean Yanne & Gillian Hills Et Brigitte  – Allo Brigitte? Ne Coupez Pas! ‎(7″, EP)   1960
  2. Cou-Couche Panier  1960
  3. Gillian Hills Et Eddie Constantine – Spécialisation ‎(7″, EP)  1960
  4. Gillian Hills Et Eddie Constantine – Spécialisation / Aimons-Nous (Let’s Make Love) ‎(7″, Single)   1960
  5. Ma Première Cigarette ‎(7″, EP)  1960
  6. Gillian Hills Et Henri Salvador – Près de La Cascade / Cha Cha Stop ‎(7″, Single, Jukebox)   1960
  7. Tu Peux / Un Petit Baiser ‎(7″) 1961
  8. Jean Lou / Tu Peux / Ne Crois Surtout Pas / Un Petit Baiser (The Kiss) ‎(7″, EP)   1961
  9. Zou Bisou Bisou / Je Viens Quand Tu Veux (Call Me Anytime) / Allons Dans Le Bois (Good Time Baby) / La Tête À L’Envers (Jingle Bell Rock) ‎(7″, EP)  1961
  10. Les Chaussettes Noires Avec Gillian Hills Et Les Play Boys (2) – Musique Du Film “Les Parisiennes”  1962
  11. Les Chaussettes Noires Avec Gillian Hills / Les Satellites (3) – C’Est Bien Mieux Comme Ça ‎(7″, Single, Jukebox, Promo)  1962
  12. Gillian Hills Accompagnée Par Jean Bouchéty Et Son Orchestre – En Dansant Le Twist ‎(7″, EP)  1962
  13. Avec Toi ‎(7″, EP, Mono)  1963
  14. Qui A Su / Je Partirai / Oublie / C’est Le Garçon ‎(7″, EP) 1964
  15. Look At Them / Tomorrow Is Another Day  1965
  16. Rien N’est Changé / Tut, Tut, Tut, Tut / Oublie, Oublie La / Rentre Sans Moi ‎(7″, EP)  1965

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