キャロル・ディーン(Carol Deene)について【イギリス】

キャロル・ディーン(Carol Deene)について【イギリス】
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イギリスの歌手「キャロル・ディーン(Carol Deene)」は1960年代前半に、アメリカのカバー曲で数々のヒットを出した。

その後ブリティッシュ・インヴェンジョンというビートブームという困難にもうまく対処し、おそらく彼女の中でのベストの作品を1960年代半ばに発売する。

悲しいことに、車の事故により1966年はほとんど活動ができず、彼女自身は回復したものの、キャリアは復活しなかった。

キャロル・ディーン(Carol Deene)の生い立ち

キャロル・ディーンは、1944年8月3日、本名キャロル・カーバー(Carole Carver)としてヨークシャー(Yorkshire)のドンカスター(Doncaster)近くの町トゥーンズコー(Thurnscoe)に生まれる。

1961年までに、生まれた町を抜け出す道に気が付き、ロンドン北部で叔母と暮らすようになる。

後にマネージャーとなる、ボーカルコーチのフレディ・ウィンローズ(Freddie Winrose)の下で歌のレッスンを始めた。

彼は彼女にレコード会社「BBC」のオーディションを受けさせ、そこから彼女はジョアン・リーガン(Joan Regan)のテレビ番組に出演する。

ちなみに「BBC」のプロデューサーであるディーン・モレイ(Deene Moray)が電話で彼女の名前を確認した時に、キャロル・ディーン(Carol Deene)と綴りを変えた。

もし元のまま(Carole Deene)とすると、あまりにたくさんeがあることになるので、単純にひとつeを減らしたのだ。

レコード会社「HMV」のウォリー・リドリー(Wally Ridley)によるショーで注目を集めた彼女は、レコード契約の申し出を受ける。

1961年

スー・トンプソン(Sue Thompson)によるアメリカでのミリオンセラーのカバー曲“Sad movies (make me cry)”が、1961年9月にキャロル・ディーンのデビューシングルとして発売された。

これは、数えてみると、彼女がカバーしたスー・トンプソンのヒット曲、3曲のうちの1曲目である。この曲は惜しくもイギリストップ40には入らなかったが、それでもよく売れた。

1962年

翌年の1962年1月に“Norman”(2曲目のスー・トンプソンのカバー)で彼女は立ち直りを見せた。

この曲はテレビ番組『Juke box jury』で、彼女がゲストとして出演した週に間違って投票された。

キャロル・ディーンの当惑した様子はこの曲への興味を掻き立てる結果となり、すぐにこの曲はチャートの24位を記録。

アメリカの歌手ジョニー・ソマーズ(Joanie Sommers)のカバー曲“Johnny get angry”が、続いて1962年の7月にトップ40入りを果たす。わずか数週間後、“Some people”により2度目のトップ30入りを記録する。

この曲はグループ「ヴァレリー・マウンテン・アンド・イーグルス(Valerie Mountain and the Eagles)」によるバージョンとの競合として発売されたのだが、キャロル・ディーンのバージョンのほうがより成功を収めた。

B面の“Kissin’”は、彼女がアッカー・ビルクの映画『Band of thieves』の中でパフォーマンスしたものだ。これは彼女が初めて出演した映画2本のうちの1本である。

もうひとつはトミー・スティール(Tommy Steele)と共に友情出演した『It’s all happening』であり、ここで彼女は“The boy on the beach”をパフォーマンスした。彼女はまたテレビ局「ITV」の子供向け番組を共同制作し、またラジオ局「Radio Luxembourg」での自身の番組も主催した。

最後のスー・トンプソンのカバー曲“James (hold the ladder steady)”が1962後半に発売され、売れ行きはよかったのだが、チャートに影響を与えることはできなかった。

ブリティッシュ・インヴェイジョン(ビートルズなどのビートグループブーム)の到来が彼女の活動に害をもたらした。

続く数年間に発売した一連の陽気なシングルは、すべて失敗に終わってしまう。

デュオグループ「スティーブ・アンド・イーディ(Steve and Eydie)」“I want to stay here”のカバー“Let me do it my way”、バカラック(Bacharach)とデヴィッド(David)作曲の“Who’s been sleeping in my bed”、“Hard to say goodnight”、“I can’t forget someone like you”すべてである。

1965年

キャロル・ディーンは、活動の方向性を変える必要があると感じ、1965年3月にマネジメントを切り替えレコード会社「Columbia」へ移った。

このタイミングで、音楽活動としてもプライベートとしても、物事がより面白くなりだした。

改造後の新しいスタイルのキャロルは、「Columbia」からのファーストシングルとなる、成熟した“He just don’t know”をその年の10月に発売し、アルバムの計画も立てられた。彼女は婚約をし、またマジシャン、デヴィッド・ニクソン(David Nixon)のウィークリーTVコメディーショーにも初登場した。

1966年

しかし、1966年1月、キャロル・ディーンは、ウェールズのカーディフ(Cardiff)でのコンサートからの帰り道に交通事故に遭い、重傷を負ってしまう。

腕と顎を骨折し、さらにいくつもの顔のケガにも苦しんだ。

これにより、レコードのプロモーションやテレビ出演といったすべての機会を失ってしまった。ちなみにテレビ出演はアニータ・ハリス(Anita Harris)が代役を務めた。

おそらく驚くべきことに、新しい会社からの2枚目のシングル“Dancing in your eyes”はその年の4月に発売されたが、彼女の状態はこれをプロモーションするには適しておらず、この曲は発売にあたり完全に失敗に終わった。

すべてにおいて10月までは活動を行うことができず、これにより彼女のキャリアは勢いを失くしてしまう。

1967年

「Columbia」からの最後のシングルである、良い意味で素晴らしく悲し気な“Love not have I”が1967年の1月に発売され、その後彼女はレコード会社を去った。

1969年以降 その後…

レス・リード(Les Reed)とバリー・メイソン(Barry Mason)作曲の“When he wants a woman”をレコード会社「CBS」からその年の後半に発売すると、独立したレコード会社「Conquest」へと移り、1969年に“One more chance”を発売した。

どちらのバラードも、彼女の初期の作品のような質を取り戻すことはできず、レコード会社「Pye」から1970年に発売された“A windmill in old Amsterdam”は最低の記録となった。

1970年代にキャロル・ディーンは音楽業界を去ったが、その後1979年に“Angel in your arms”を自身のレコード会社「Koala」から発売した。

これは幾らか関心を集めたものの、チャートに戻ることはできなかった。

現在彼女はスペインに住み、夫と共にラジオ局を経営している。

出典:Ready Steady Girls

キャロル・ディーン(Carol Deene)について【イギリス】の口コミ

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キャロル・ディーン(Carol Deene)について【イギリス】のディスコグラフィ

キャロル・ディーン(Carol Deene)のアルバム(LP)

『A Love Affair』1970

『A Love Affair』1970

キャロル・ディーン(Carol Deene)のシングル(EP)

  1. Sad Movies ‎(7″, Single)  1961
  2. SNorman / On The Outside Looking In 1962
  3. James (Hold The Ladder Steady) / It Happened Last Night (At The Movies With You)   1962
  4. Some People / Kissin’  1962
  5. Carol Deene With The Michael Sammes Singers* – Johnny Get Angry / Somebody’s Smiling (While I’m Crying) ‎(7″, Single)  1962
  6. Growin’ Up ‎(7″)  1963
  7. I Want To Stay Here / Oh Oh Oh Willie ‎(7″, Single) 1963
  8. Most People Do 1964
  9. Who’s Been Sleeping In My Bed / Love Is Wonderful 1964
  10. Hard To Say Goodnight ‎(7″)  1964
  11. He Just Don’t Know 1965
  12. Dancing In Your Eyes / Please Don’t Be Unfaithful Again ‎(7″, Single) 1966
  13. Love Not Have I 1967
  14. When He Wants A Woman ‎(7″, Single)  1968
  15. One More Chance ‎(7″, Single) 1969
  16. Angel In Your Arms ‎(7″, Single)  1979
  17. Nativity Song ‎(7″, Single) 1979
  18. Ready For The Times To Get Better ‎(7″, Single) 発売年不明

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