キキ・ディー(Kiki Dee)について【イギリス】

キキ・ディー(Kiki Dee)について【イギリス】
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イギリスの女性歌手「キキ・ディー(Kiki Dee)」は、数々の高品質のシングルを発売し、さらに1960年代終わりにはアメリカのレコード会社「Motown」所属となったにも関わらず、1960年代の音楽業界では影に潜んでいる。残念ながら、彼女が有名になるのは1970年代中期になってからだった。

1960~1970年代イギリスの女性歌手

キキ・ディー(Kiki Dee)のバイオグラフィ

キキ・ディーは、1947年3月6日、本名ポーリン・マシューズ(Pauline Matthews)として、イギリス北部ホークシャー州(Yorkshire)の町ブラッドフォード(Bradford)に生まれる。

1957年 10歳のころ

10歳の時に初めて公の場でパフォーマンスを行い、舞台学校へと進んだ。

1963年 15歳~16歳のころ

学校を去ると、本通りにあり、姉妹の美容室の中にある薬局「Boots」で働き始めた。

しかし、地元のバンドと歌った後、1963年16歳の時、レコード会社「Fontana」から契約のオファーを受け、ステージネームのキキ・ディーを与えられた。

ダスティ・スプリングフイールド(Dusty Springfield)のマネージャーであったヴィック・ビリングス(Vic Billings)が、彼女のマネージャーにもなった。このことから、今後数年間に渡りこの2人の歌手は関連していくこととなる。

彼女の初期の作品は、アメリカの曲のカバーだった。1963年の春の終わりにファーストシングル“Early night”が発売され、秋には続いて、シンガーソングライターのジャッキー・デシャノン(Jackie De Shannon)とシャロン・シーリー(Sharon Sheeley)作曲の“Don’t put your heart in his hands”が発売された。

1964年 16歳~17歳のころ

キキ・ディーは、1964年2月、初めてのテレビ出演として、ポップ番組『Ready steady go!』に出演し、最新シングル“Miracles”をパフォーマンスしたが、チャートに入ることにはつながらなかった。

ナンシー・ウィルソン“ (You don’t know) How glad I am”のカバーバージョンもその夏、同様に売り上げに失敗したが、11年後に彼女が再レコーディングし再発売した際にはヒットとなった。ちなみにB面は高く評価された“Baby I don’t care”だ。

1965年 17歳~18歳のころ

1965年、キキ・ディーの知名度を上げるため懸命の努力がなされた。

1月にはコンテスト『San Remo』に、ダスティ・スプリングフイールドやイヴァ・ザニッキ(Iva Zanicchi)、ペトゥラ・クラーク(Petula Clark)、ジリオラ・チンクエッティ(Gigliola Cinquetti)らと共に出場した。

彼女は“Aspetta domani”をパフォーマンスした。これはイタリアの歌手、フレッド・ボングスト(Fred Bongusto)の作曲で、彼もまたこの曲をパフォーマンスした(当時は各エントリー曲を、イタリア人歌手と外国人歌手の2名がパフォーマンスするスタイルだった)。

この曲は決勝へと進んだが、優勝することはできず4位となった。

それにも関わらず、この曲はイタリアで発売されることとなり、“Baby I don’t care”のカバー“Senza te”がB面となった。

これは彼女がイタリア語でレコーディングしたシングル2枚のうちの1枚で、もう1枚は、その年の後半に発売された、自身の“(You don’t know) How glad I am”のカバー“Come ti amo”で、B面は“Miracles”のカバー“Favole”だ。

『San Remo』のエントリー曲は、ドイツ語とスペイン語にも翻訳された。

1965年夏、ダスティ・スプリングフイールド“Some of your lovin’”にバックボーカルを提供し(これは彼女が数々のスターたちと行うセッションの、最初となる)、またアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)“ Runnin’ out of fools”のカバーをシングルとして発売し、さらに初めての映画で犯罪小説映画の『Dateline diamonds』に、グループ「シャンテルズ(he Chantelles)」、ケネス・コープ(Kenneth Cope)、パッツィ・ローランド(Patsy Rowland)らと共に出演し、デンマーク人歌手の役を演じた。

しかし、依然ヒットを出すことはできていなかった。

キキ・ディーは、自分が成功しないことを、レコード会社が十分にプロモーションを行っていないせいにしていた。他の人たちは、彼女にもっと自分が歌う作品と向き合うべきだと言った。

彼女が発売してきた作品はほとんどがアメリカのソウル曲のカバーだったが、オリジナル曲も準備ができていた。モッズファンにとって、白人イギリス人によるカバーは大して意味のないものだった。

1966年 18歳~19歳のころ

1966年2月、それまでで最高のシングルのひとつとなる“Why don’t I run away from you”を発売した。

これはルル(Lulu)のアメリカのプロデューサー、バート・ベルンズ(Bert Berns)作曲で、有名ではないブリットガールのアントワネット(Antoinette)のバージョンとの競合として発売された。

どちらの歌手にも軍配は上がらず、どちらの曲も失敗に終わったが、キキはフランス語バージョン“Je vais partir loin de toi”と、ドイツ語バージョンも発売した。

そのわずか1か月後、EP“Kiki in clover”が映画『Doctor in clover』の公開に合わせて発売。このEPは映画のタイトルトラックと、他に“I dig you baby”(後日アメリカでも発売となる)、素晴らしい“With a kiss”など3曲が収録されている。“With a kiss”はドイツ語に翻訳され、ドイツではA面として発売された。

1967年 19歳~20歳のころ

続いて1967年と68年には、“I’m going out (the same way I came in)”、“I”、“Excuse me”、現在イージーリスニングの一流品となっている“Can’t take my eyes off you”などが発売されたが、どれもチャートに入ることはできなかった。

おそらくこの時期の彼女の作品で最も有名なのは、シングル“Now the flowers cry”だが、より人気となり、ノーザンソウルダンスシーンで度々リクエストされているのは、B面の“On a magic carpet ride”だ。

1968年 20歳~21歳のころ

1968年後半に、ここ数年間のほとんどの作品と、数曲の新曲を収録したアルバムが発売された。このアルバムは、バラードのシングル“Patterns”(イギリスではB面だった曲)と共にアメリカでも発売された。

1969年 21歳~22歳のころ

キキ・ディーは、1969年にレコード会社「Motown」から契約のオファーを受けた時、彼女は当然、名声あるこのアメリカのレコード会社でレコーディングするチャンスに飛びついた。

1970年 22歳~23歳のころ

1970年、アメリカでのファーストシングルとして“The day will come between Sunday and Monday”が発売され、続いてアルバム『Great expectations』がリリースされた。

残念ながら、キキ・ディーにとってこのアルバムのタイトル(Great expectations=大きな期待)は予言となってしまった。

1973年 25歳~26歳のころ

もしキキが、「Motown」が自分を有名にしてくれると期待していたとしたなら、それは間違いだった。しかし、この会社とのつてのおかげで、エルトン・ジョン(Elton John)が新しく始めたレコード会社「Rocket」と、1973年に契約を結ぶことができた。

「Rocket」では、フランスの歌手ヴェロニク・サクソン(Véronique Sanson)の曲のカバー“Amoureuse”や、“I got the music in me”などでヒットを記録し、後にはエルトン・ジョンとのデュエットでクラシックな“Don’t go breaking my heart”で、イギリスチャートトップとなった。

1970年代、その後…

キキ。ディーは、1970年代もレコーディングを続け、1980年代には女優業へと転換し、1989年にはウエスト・エンド(West End)での舞台ミュージカル『Blood brothers』でのパフォーマンスで、賞「Olivier Award」にノミネートされた。

出典:Ready Steady Girls

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キキ・ディー(Kiki Dee)のディスコグラフィ

キキ・ディー(Kiki Dee)のシングル(EP)

キキ・ディー(Kiki Dee)のシングル(EP)
  1. Early Night / Lucky High Heels ‎(7″, Single)  1963
  2. Don’t Put Your Heart In His Hand / I Was Only Kidding ‎(7″, Single)  1963
  3. (You Don’t Know) How Glad I Am   1964
  4. Miracles ‎(7″, Single)  1964
  5. Aspetta Domani / Senza Te  1965
  6. Warte Bis Morgen (Aspetta Domani) / Senza Te ‎(7″, Single, Mono)  1965
  7. Runnin’ Out Of Fools / There He Goes / (You Don’t Know) How Glad I Am / Baby I Don’t Care EP ‎(7″, EP) 1965
  8. Why Don’t I Run Away From You? / Small Town   1966
  9. En Français ‎(7″, EP, Mono)   1966
  10. Johnny’s Kuss / Nein, Ich Weiss Nicht Mehr Was Ich Tu’ ‎(7″, Single)  1966
  11. I Dig You Baby / Small Town ‎(7″, Promo)   1966
  12. Kiki In Clover ‎(7″, EP)  1966
  13. Runnin’ Out Of Fools ‎(7″, Single)  1966
  14. I / Stop And Think  2 versions Fontana 1967
  15. Excuse Me   1967
  16. I’m Going Out (The Same Way I Came In) / We’ve Got Everything Going For Us   1967
  17. Can’t Take My Eyes Off You / Hungry Heart ‎(7″, Single)  1968
  18. Now The Flowers Cry ‎(7″, Mono)  1968
  19. The Day Will Come Between Sunday And Monday / My Whole World Ended (The Moment You Left Me)    1970
  20. Love Makes The World Go Round  1971
  21. Lonnie And Josie  1973
  22. Amoureuse / Rest My Head    1973
  23. Super Cool / Loving And Free   1973
  24. Once A Fool   1975
  25. How Glad I Am   1975
  26. Loving And Free   1976
  27. Muzyka Jest We Mnie  3 versions Tonpress 1976
  28. Elton John, Kiki Dee – Don’t Go Breaking My Heart   1976
  29. Elton John, Kiki Dee – Don’t Go Breaking My Heart ‎(7″, Single)  1976
  30. Chicago / Bad Day Child  1977
  31. Elton John, Kiki Dee – Bite Your Lip (Get Up And Dance) / Chicago   1976
  32. A Taste Of Kiki Dee    1977
  33. Kraftwerk / Kiki Dee – Trans-Europe Express / Loving And Free / Amoureuse ‎(7″, Jukebox)  1977
  34. Night Hours  1977
  35. First Thing In The Morning   1977
  36. One Step   1978
  37. Stay With Me Baby   1978
  38. One Jump Ahead Of The Storm    1978
  39. Panda (6) / Kiki Dee – Teneramente / Stay With Me ‎(7″, Promo)  1979
  40. Give It Up ‎(7″)  1980
  41. Perfect Timing   1981
  42. Midnight Flyer   1981
  43. Star  1981
  44. Lime (2) / Kiki Dee – Your Love / Star ‎(7″, Jukebox)  1981
  45. Midnight Flyer ‎(7″, Single)   1981
  46. Kiki Dee / Elton John – Loving You Is Sweeter Than Ever ‎(7″)  1981
  47. Kiki Dee / Leroy Gomez – Nothing Can Stop Us Now / Watch Her Dance ‎(7″)   1981
  48. The Loser Gets To Win 1983
  49. Amoureuse ‎(7″, Single, RE)  1984
  50. Another Day Comes (Another Day Goes)   1986
  51. Angel Eyes  1987
  52. I Fall In Love Too Easily  3 versions Columbia 1987 Stay Close To You 1987
  53. Elton John And Kiki Dee / Kiki Dee – Don’t Go Breaking My Heart / I Got The Music In Me   1988
  54. Amoureuse/Loving And Free ‎(7″)  1988
  55. Elton John & Kiki Dee – Don’t Go Breaking My Heart / Part Time Love 1992
  56. Elton John & Kiki Dee – True Love  1993
  57. Elton John & Kiki Dee – True Love ‎(Cass, Single)   1993
  58. Elton John Duet With Kiki Dee / Scorpions – True Love / Under The Same Sun ‎(7″, Promo)  1993
  59. Elton John ,feat Kiki Dee – Don’t Go Breaking My Heart ‎(CD, Single, Promo)  2000
  60. On A Magic Carpet Ride ‎(7″, Single)  2014
  61. Kiki Dee / Spike Jones – Aspetta Domani / Little Bo Peep Has Lost Her Jeep ‎(Acetate, 7″) 発売日不明

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