アントワネット(Antoinette)について【イギリス】

アントワネット(Antoinette)について【イギリス】
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イギリスの歌手アントワネット(Antoinette)は、13歳から15歳の間に6枚のシングルを発売したが、どれもヒットとはならなかった。

しかし、彼女の作品は質が高く、1960年代のイギリスガールズポップファンからは継続的な人気がある。

彼女は本名マリー・アントワネット・デイリー(Marie Antoinette Daly)、イギリス東岸のエセックス(Essex)のサウスエンド(Southend)に生まれる。

1964年に、わずか13歳でレコード会社「Decca」と最初のレコード契約を結ぶ。

デビューシングル“Jenny let him go”はチャールズ・ブラックウェル(Charles Blackwell)によるプロデュースで、彼は当時たくさんの珠玉の女性歌手、例えばフランスのイエイエ歌手フランソワーズ・アルディ(Françoise Hardy)や、イギリスのサマンサ・ジョーンズ(Samantha Jones)らと仕事をしていた。

このシングルは、確実にイギリス風だったのだが、アメリカの曲のカバーのように聞こえ、アントワネットのやんちゃなボーカルにはぴったりだった。

彼女は次のシングル発売のためレコード会社「Piccadilly」へ移り、1964年9月にブリットガールクラシックの“There he goes (the boy I love)”を発売。

この曲はシャングリラ調で、ブラックウェル作曲なのだが、おそらく彼の作品の中でベストの曲だろう。ちなみにB面にはキティ・カレン(Kitty Kallen)の1954年アメリカチャートトップの曲のカバーである“Little things mean a lot”が収録されている。

これもまた失敗に終わると、「Piccadilly」はインスピレーションを得るためアメリカへと目を向ける。

まず初めに、グループ「ザ・サファイアーズ(The Sapphires)」の“Thank you for loving me”が1965年に彼女のために選ばれた。

もし他の歌手が歌っていたとしたら、糖尿病の警告と共に発売しなければいけなかったかもしれないが、アントワネットのボーカルにより、病的に甘くならずに済んでいる。

ちなみにB面に収録された“If you really love me”にもファンが多い。

続く“Our house”は一時、間違った評価をされる。1965年6月に発売された時、B面のジョン・シュレーダー(John Schroeder)とバリー・メイソン(Barry Mason)作曲の“Whas-a-happening to me”により失敗となる。

続いてアメリカのソウルヒットのカバーに行き着く。

タミー・リン(Tami Lynn)“ I’m gonna run away from you”を“Why don’t I run away from you”というタイトルで発売。この曲は彼女の生き生きとしたスタイルによく合った。

ちなみにこれは、ルル(Lulu)の初期の作品を多く手掛けたバート・ベルンズ(Bert Berns)による作曲で、未来のスター、キキ・ディー(Kiki Dee)によるバージョンとの直接対決となったが、どちらも成功はしなかった。

彼女は、アメリカのガールズグループ「ザ・ポッピーズ(The Poppies)」の“Lullaby of love”のカバーを、「Piccadilly」からの最後のレコードとして発売した。

より優れているとはいかないまでも同様に素晴らしい“I’m for you”はB面に埋もれていた。これはカーラ・トーマス(Carla Thomas)のソウルナンバーのカバー曲である。

再びレコード会社を「Columbia」へと変え、1966年にさらに1枚のレコード『Like the big man said』をトニー・デイリーの名前で発売した。

これはイタリアの歌手カテリーナ・カゼッリ(Caterina Caselli)“ L’uomo d’oro”のカバーである。

ちなみにB面には“You can’t get no water”が収録されている。これが失敗に終わり、彼女の契約は打ち切りとなる。

彼女は今でも故郷のサウスエンドでパフォーマンスを続けているが、現在はジャズに焦点を絞り、結婚後の名前トニー・バクスター(Toni Baxter)として活動している。

結婚後の名前トニー・バクスター(Toni Baxter)として活動している。

出典:Ready Steady Girls

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アントワネット(Antoinette)【イギリス】のディスコグラフィ

①There He Goes (The Boy I Love)  1964
②Jenny Let Him Go 1964
③Our House  1965
④Why Don’t I Run Away From You 1966

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