キニタ(Kinita)について【スペイン】

キニタ(Kinita)について【スペイン】
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イギリスの女性歌手「キニタ(Kinita)」の手の込んだヘアスタイルは、愛されると同時にばかにもされ、彼女はカルト音楽界のスターとなった。必然的に、最後のシングルで安っぽい一流品“Yo-yo ye-yé”が、彼女の地位の多くの部分を担っている。

キニタについては、マドリッド(Madrid)出身であるということくらいしか知られていない。

1960~1970年代スペインの女性歌手

キニタ(Kinita)のバイオグラフィ

1960年代中期には、スペインではイエイエガールが大人気で、彼女たちはイギリスやアメリカのヒット曲を、国内のティーン向けにカバーしていた。

すべての大手レコード会社には、最低ひとりは所属していたのだが、「Philips」は「Li Morante」に敗れ、代わりになる人物を探していた。キニタはその人物になるべく、オファーを受けた。

1965年

1965年に契約を結び、すぐにレコーディングスタジオへと入った。4曲入りのEPが当時のリリースの基本形で、キニタのデビュー作となったのは、グループ「ソニー・アンド・シェール(Sonny and Cher)」の国際的チャートトップ曲“I got you babe”のカバー“Ya te tengo”をリードトラックとするものだった。

この作品は、良いものと悪いものがごちゃ混ぜだった。

ビートコンビ「ロス・ブリンコス(Los Brincos)」作曲でマリソン(Marison)の曲のカバー“ El cochecito”と、イギリスのダスティ・スプリングフイールド(Dusty Springfield)もレコーディングした曲“Do re mi”は注目すべきだが、パリのスター、フランス・ギャル(France Gall)のフランスでのヒットで、子供っぽい“Sacré Charlemagne”のカバーは、オリジナルより少し良い出来なだけだ。

ジャケットのキニタは、あまりかっこいいとは言えないダンサーたちと共に写っており、おそらくそのせいもあり、この作品はレコードショップの棚に並ぶことなく、すぐにバーゲンカゴの中に収まることになってしまった。

1966年

翌年発売されたEPのタイトルトラックは、シェール(Cher)の作品から2度目の挑戦として、“Bang bang”が選ばれた。おそらくこの作品の中で一番驚きなのは、グループ「キンクス(The Kinks)」“Till the end of the day”のカバー“Hasta el final del día”だろう。しかしデビュー作と同様に、これもうまく行かなかった。

しかし、これはすべての彼女の作品に言えることなのだが、当時、成功からは見放されていたが、彼女の数々の複雑なヘアスタイルはいくらか評判を得ており、「the princess of lacquer(ヘアスプレーの姫)」というニックネームで呼ばれていた。

1966年の2枚目のEPでは、方針の変更があった。ドラマチックな“Quédate”がリードトラックとして選ばれたのだ。

アメリカのグループ「ハプニングス(The Happenings)」“See you in September”のカバー“Te veré en septiembre”もまたファンたちを魅了したが、このEPの中からシングルカットされたのは、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)“ Strangers in the night”のカバー“Extraños en la noche”だった。

1966年にコンテスト『Benidorm festival』に参加したことで、彼女の知名度は上がった。

この機会を活かそうと、EPを発売。ペトゥラ・クラーク(Petula Clark)が、自身の作品をスペイン語で再レコーディングすることに乗り気でなかったので、スペインの歌手がこの隙間を埋めることができた。

こうしてキニタは、ジャッキー・トレント(Jackie Trent)作曲の“What would I be”のカバー“¿Qué haría yo?”をコンテストでパフォーマンスしたのだ。

1967年

1967年に発売されたEPには、この曲の他にも素晴らしい3曲が収録されている。

シルヴァーナ・ベラスコ(Silvana Velasco)のカバー“Un domingo”、イタリアの歌手トニー・カックチアーラ(Tony Cucchiara)“ Se vuoi andare vai”のカバー“Tú puedes ir en paz”、フランスのスター、シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)“ La chanson”のカバー“La cancíon”である。

1969年

ヒットのないまま1年間活動を休止したが、1969年に、最も有名となる“Yo-yo ye-yé”で復活した。「ヨーヨーをしないでイエイエにはなれない。イエイエのヨーヨー、ヨーヨーのイエイエ。と彼女は歌っている。

この曲により、キニタはカルト界での地位を得た。

イギリスの歌手ルル(Lulu)の、コンテスト『Eurovision』での優勝曲“Boom bang-a-bang”のカバー“Bum ban ban ban”がB面に収録されたこのシングルは、高品質のキャンプである。

残念ながら、これが最後の作品となった。ヨーヨーそれ自体と同じように、彼女も時代遅れとなり、静かに元居た場所へと戻っていった。キニタを探そうとしたが失敗に終わってしまったので、彼女は謎に包まれたままだ。

出典:Ready Steady Girls

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キニタ(Kinita)のディスコグラフィ

キニタ(Kinita)のシングル(EP)

キニタ(Kinita)のシングル(EP)
  1. Bang Bang-Hasta El Final Del Día-Mi Día Bueno-El Folklore Americano ‎(7″, EP) 1966
  2. Extraños En la Noche / Bang Bang ‎(7″, Single, Mono)  1967
  3. ¿Que Haria Yo? / Un Domingo / Te Puedes Ir En Paz / La Cancion ‎(7″, EP)   1967
  4. Yo Yo Ye Ye / Bum Ban Ban Ban ‎(7″)   1969

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