アイリーン(Eileen)について【アメリカ / フランス】

アイリーン(Eileen)について【アメリカ / フランス】
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アメリカ生まれのアイリーン(Eileen)は、世界的なスマッシュヒット“These boots are made for walkin’”のフランス語、ドイツ語、イタリア語バージョンを発売し成功を収めた。しかし彼女がフォーク歌手からポップスターへと転身したことは、あえてナンシー・シナトラ(Nancy Sinatra)へ敬意を表するトリビュート歌手となったように見える。

アイリーン(Eileen)の生い立ち

アイリーンは、1941年5月16日、本名アイリーン・ゴールデン(Eileen Goldsen)としてアメリカのニューヨーク(New York)に生まれる。

ロサンゼルス大学(University of Los Angeles)のフランス語を卒業後、フランス語の教師となった。

1963年 22歳のころ

アイリーンは、1963年、彼女はパリ(Paris)へと向かう。

彼女の音楽活動は、アメリカのフォークソングをフランス語に翻訳するよう依頼された時から偶然はじまるが、アイリーンは単にその曲を翻訳するだけでなく、自身の翻訳でレコーディングしたいと思いはじめたのだから面白い。

1965年 24歳のころ

そして、レコード会社「AZ」から契約のオファーを受け、1965年に初めての4曲入りEPが発売され、“Prends ta guitare”がリーダー曲となった。

アイリーンのアメリカン・アクセントのある歌い方は魅力的で、このEPの中から“Le métro de Boston”がいくつかのラジオで流された。

蛙のサウンド効果でいっぱいの曲(これは真実である)“ Un grenouille dans le vent”が、1965年の後半に発売された次の後続曲となった。

1965年にはアイリーンはまた、ラジオ局『Europe 1』のジャック・ロビンソン(Jacques Robinson)と結婚もしている。

1966年 25歳のとき

3枚目のフランス語曲のリリースが、彼女のキャリアを変え始めることとなる。

1966年に発売されたそのEPのリード曲は、フォークスタイルの“Mon frère le poisson”であるが、リー・ヘイゼルウッド(Lee Hazlewood)作曲の2曲が収録されていることに注目。

アイリーンが翻訳、パフォーマンスした“Ni jamais”と“Texas”である。

ヘイゼルウッドはアメリカの歌手、ナンシー・シナトラの作品のほとんどを手掛けていた作曲家で、1966年、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)の長女ナンシーは“These boots are made for walkin’”でアメリカのチャートトップを記録した。

当時は、国際的にヒットした曲を、他の言語で地元の歌手が再レコーディングするのは一般的であり、ドイツではレコード会社「Vogue」がドイツ語での発売に意欲的であった。

ナンシー・シナトラのオリジナルに対してドイツ語版リリースの予定がなかったので、レコード会社は英語版でも発売したがっていた。

そのため、どちらのバージョンも対応できる歌手を探していた。

「Vogue」は「AZ」の配給業者であり、この会社同士のつながりから、アイリーンはこの仕事をする候補者の先頭へと躍り出た。発売権を獲得するため、「Vogue」のラリー・ヤスキール(Larry Yaskiel)はアメリカの出版業社に連絡を取ったところで、それが他でもないアイリーンの父、ミッキー・ゴールデン(Micky Goldsen)であると分かる。

彼は、誰も彼とアイリーンとの関係を知らないようにするという条件で許可を出した。
アイリーンはスタジオへ入り、英語とドイツ語、両バージョンのレコーディングを行った。彼女はドイツ語の発音で、言語学者がいわゆる「第二言語の影響」と呼ぶものに苦しんだ。つまり、彼女はドイツ語をフランス語であるかのように歌ったのだ。

『Beat-Club』や『Musik aus Studio B』といったテレビ番組でのプロモーション活動もあり、両バージョンともよく売れ、ドイツ語版の“Die Stiefel sind zum Wandern”は1966年4月にチャート40位へ到達した。

しかしアイリーンの成功は、オリジナル曲が発売されたことにより妨げられた。オリジナルはドイツでチャートトップとなり、イギリスでもナンバーワン、フランスとイタリアではトップ5に入るなど、ヨーロッパの他の国々でも大きなヒット。

「AZ」はアイリーンのフランス語版“Ces bottes sont faites pour marcher”も発売し、これもよく売れた。アイリーンを、あえてナンシー・シナトラのトリビュート歌手とする動きの中で、ナンシーのB面曲“The city never sleeps”もフランス語翻訳され、アイリーンのEPに“La ville ne dort jamais la nuit”として収録された。

しかし、彼女が自分のルーツを捨て去った訳ではないことは、このEPに(嘆かわしくも)、“ A windmill in old Amsterdam”のカバー“Est-ce un fantôme”が収録されていることから分かる。

アイリーンは自身のヒット曲を、イタリア語版“Questi stivali sono fatti per camminare”としても発売した。

ドイツでは、続いてそこそこの出来の“Teenage summer”が、レコード会社「AZ」のパートナー「Vogue」を通して発売された。

B面の“Das wird mir nicht mal Leid tun”は再びナンシー・シナトラ“How does that grab you, darlin’?”のカバーで、このシングルが失敗に終わり、これ以上の45レコードは発売されなかった。

1967年 26歳のとき

フランスでは、「AZ」は“How does that grab you, darlin’?”のカバーとして、カーティー・ライン(Katty Line)のバージョン“Ne fais pas la tête”を発売することを選んだので、代わりに、新たにブロンドとなったアイリーンは、ミッキー・ベイカー(Mickey Baker)とチームを組み、1967年に“Love is strange”を発売した。

これは、ベイカーが1957年にデュオ「ミッキー・アンド・シルビア(Mickey and Sylvia)」としてアメリカでヒットを収めた曲である。

1968年 27歳のとき

アイリーンとベイカーは、1968年にも共に“Hard times”をレコーディングし、これは映画『La permission』のサウンドトラックに使用された。

彼女がここ2年間で蓄えた素晴らしい部分は、次のソロシングル“La p’tite flute”で発揮された。このEPではルーツであるフォークへと戻っているが、ファンたちを未だに楽しませている。

1969年 28歳のとき

さらに2枚のシングル“Midi, c’est l’heure de manger”と“Tout le monde est fou”が1969年に発売され、その後アイリーンのレコーディング活動は急停止した。

出典:Ready Steady Girls

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アイリーン(Eileen)のディスコグラフィ

アイリーン(Eileen)のシングル(EP)

アイリーン(Eileen)のシングル(EP)
  1. Prends Ta Guitare ‎(7″, EP)  1964
  2. Une Grenouille Dans Le Vent ‎(7″, EP)  1965
  3. Une Grenouille Dans Le Vent ‎(7″, Single)  1965
  4. Questi Stivali Sono Fatti Per Camminare  1966
  5. Mon Frère Le Poisson ‎(7″, EP)  1966
  6. Ces Bottes Sont Faites Pour Marcher ‎(7″, EP)  1966
  7. Teenage Summer / Das Wird Mir Nicht Mal Leid Tun ‎(7″, Single)  1966
  8. How Does That Grab You Darlin’ ‎(7″, Single)  1966
  9. Die Stiefel Sind Zum Wandern ‎(7″, Single)  1966
  10. Ces Bottes Sont Faites Pour Marcher  1967
  11. Love Is Strange / Pourqui Coulera La Fontaine / Les Pigeons / Ne Condamnez Pas Ce Beau Garçon ‎(7″, EP)  1967
  12. Midi C’est L’heure De Manger ‎(7″, Single)  1969
  13. Tout Le Monde Est Fou 1970

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