1969 Golden Kids – Micro Magic Circus

1969 Golden Kids - Micro Magic Circus
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ゴールデン・キッズは、矛盾に満ちた時代、人気の歌が不遇を辿る時代に、最初のアルバムを出した。

1969年は、自由な音楽活動ができた最後の年であった。

アルバムは14曲入っていて、それらはシングルとして既に世に出ていたが、コンパイルしてデスクになった。

1997年の再発行CDは、5つのボーナス曲があり、それらの中で目立つのが、作曲家の2人ミハエル/クレチマル(Michajlov/Krečmar )であり、カレル・チェルノフ(Karel Černoch)との共同作品で、サイモンとガーファンクル(Simon s Garfunkl)の“スカボロー・フェア(Jarmark ve Scarborough)”のカバーだ。

ネチカージョヴァー(Neckářová)の“ウーマンズ・ディ(Women’s day)”(オリジナルは、“女性の日(Den žen)で、『Singlech 1』に入っている)と、ドイツの歌手ナッツ・キーズウェッター(Knut Kiesewetter)との作品は、今日では、 おかしいドキュメンタリーと評価されている。

マルタ、ヘレナ、そしてヴァシェクは、それぞれ、既に独立した実力のある歌手で、自分の歌も出していたが、彼らの歌手人生は、互いに絡み合っていた。

これが、彼らの最初の共同作業ではなかった。

彼らは、劇場ロココ(divadla Rokoko)で一緒であり、歌手生活の最初から、個人的に仲が良かったのである。

“大聖堂の影(Stín katedrál)”や、“Oh baby baby”、“少ない、ただ少ない (Málo jen málo)”、それにヒット曲“ヘイ・うさぎ君(Hej pane zajíci)”、ヤナ・ハンメラ(Jana Hammera)が、童話『酷く悲しいプリンセス(Šíleně smutná princezna)』から歌った曲らで、1968年から1970年にかけて、彼らは国際的に成功をおさめた。

歌手としてだけではなく、彼ら3人全員が、天からもっと才能を授かっていた。

コンサート会場は、彼らのユニークなステージプレゼンテーションに湧き、特にヴァシェクの中には、俳優の才能が眠っていた。

映画俳優としても、60年代終わりに、充実した仕事をこなした。(『厳重に監視された列車(Ostře sledované vlaky)』、『糸の上のヒバリ(Skřivánci na niti)』 など)彼らが一緒だったのは、勿論、彼らが親友であったこと、それは、今の彼らのインタビューでもわかるし、ただ彼らの写真を見ただけでもわかるが、更に、間違いなく、プロデューサーのボフスラヴァ・オンドラーチェク(Bohuslav Ondráček)の仕事でもある。

かれは、マルタの経歴とやや重なるところがあるが、彼女の一番信頼する作曲家であり、ヨゼフ・ヴォブルバ(Josef Vobruboa)率いるゴールデンキッズのオーケストラも、彼を快く受け入れた。

彼のバンドは、簡潔なビッグビート・カルテットで、ギターはオタカル・ペトジナ(Otakar Petřina)と ミロシュ・スボボダ(Miloš Svoboda)、ドラムはペトル・ヘイドゥク(Petr Hejduk)、そしてベースがズデニェク・リキージ(Zdeněk Rytíř)であった。

外国の歌手の歌を、チェコ語に作り直すのは難しい作業ではあったが、彼らの素晴らしい才能で、これらの問題は乗り越えた。ボブ・ディランやドノヴァン、そしてフランクリンらの曲は、原曲に忠実に訳され、音まで似させた。

例えば、Proudy(プロウディ)/Prove it(プルーヴイトゥ)など。それにしても、今見てみると、④“魔女の利益(Čaroděj dobroděj、チャロゲイ・ドブロギェイ)”などのように何だか笑ってしまうようなのもあったが、才能ある3人組のお陰で、それがとても自然に見えた。

オンドラーチェク/リキージ組が作った4曲は、とにかく楽しい。

もう最初からユーモアたっぷりなヴァシェクの紹介、若しくは、何度も繰り返し歌われた曲⑭“立ってないで、こっちにおいで~うちでパーティがあるよ(Nestůj a pojď ~u nás máme mejdan”、更に、私に言わせれば、60年代の真のチェコファンクミュージックが⑪“おいで、世界に出よう(Dej se k nám a projdem svět)”にあり、この曲はオタカル・ペトジナが作った、このアルバムでたった一つの曲である。

始めにある、チェコのファンキードラマー、ビッグビートのペトル・ヘイドゥクには、本当に頭が下がる。

アメリカのファンク/ソウルを真似ただけではなかった。マルタを中心とした、素晴らしい息遣いを使っての表現を見逃してはいけない!

オタカルのギターは、ファンクというよりも、ビッグビートで、当時の偉大なるフラディーク(Hladík)に通じている。(このことについては、お知らせしておかなければいけないが、ルカーシュ・マツハタ(Lukáš Machata)が自分のサイトの中で、この曲についてやゴールデン・キッズのメンバーについて興味深いことを書き込んでいる。

「この曲は、“流れ”と共に、『歌とバラード(Songy a balady)』に入っている。マルタは、曲“朝日(Červánk)”と“やなぎ(Vrba)”で、実力を発揮して輝いていた。

ヘレナは、オタとのデュエット曲“スズの兵士たち( Cínovém vojáčkovi)”や、インドジフ・ブラベツ(Jindřich Brabec)の美しい曲である“遅い川の流れ(Tý líný řeky proud)”で優れた能力を見せた。デスクの大半の曲は、一人で歌うか、若しくは、コーラスを入れていたが、3人が一緒に歌うと、もっと曲が鮮やかになった。」

チェコの音楽史の中で、あの時代の(そして、今日までも)、この人気のあった3人の歌手には、何か前代未聞的な物があった。

素晴らしい歌詞と、素晴らしいメロディーというのは、当然だ。

60年代のチェコのビッグビートは、間違いなく世界レベルだったし、それは、ゴールデン・キッズがドイツとフランスでコンサートを開いたことからも分かる。

よく、スウェーデンから出た世界的有名なABBAと比較する。

私が思うには、英語で歌ったことで、彼らの曲は魔法を失った。詩的な感じや、チェコ語の美しい言い回しなどが、歌手を独特にしている。

再発行されたCDの冊子には、イージー・チェルナー(Jiří Černá)の雑誌メロディエ(Melodie)からのコメントが載っていて、とても面白い。

アルバムについてだけでなく、60年代後半の歌の歴史などについても書かれている。

正常化時代(normalizace )の雰囲気を感じさせる文章と、発売された日付を見るのは、面白いおまけである。(1970年4月は、ゴールデン・キッズの活動禁止から2か月後である。)

出典:cabik

【曲目】

1.  Micro-Magic-Circus
2.  Červánky
3.  Tý Líný Řeky Proud
4.  Čaroděj-Dobroděj
5.  Vrba
6.  Malé Šípy
7.  Přítel Quinn
8.  The Beat Goes On
9.  Pohádka O Cínovém Vojáčkovi
10.  Déšť Je Pláč
11.  Tak Dej Se K Nám A Projdem Svět
12.  Jdi O Dům Dál
13.  Proudy
14.  Nestůj A Pojď (U Nás Máme Mejdan)

ボーナストラック
15.  Women’s Day
16.  Bam-Bam-Biri-Biri-Bam

レアリティーズ
17.  Šlechtici
18.  Jarmark Ve Scarborough
19.  Oh, Baby, Baby

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