1968~1970 Václav Neckář & Golden Kids ‎– Motejl Modrejl

1968~1970 Václav Neckář & Golden Kids ‎– Motejl Modrejl
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『蝶が青くなった( Motejl Modrejl )』は、ヴァーツラフ・ネチカージ(Václav Neckář)が、1968年の11月から1970年の中頃まで、長い間温めてきた曲たちである。

これが作られたのは、ヴァーツラフが、スーパーグループである「ゴールデン・キッズ」と一緒に活動していた時期だ。

この作品は、今まで彼が作ってきたアルバムと、基本的に違うところがある。

曲は、シングルとして出されていた物か、若しくは、まったく世に出ていなかった物も入れられた。

オンドラーチェク(Ondráček)とリキージ(Rytíř)のデゥエット“101人の女(Sto a jedna žen)”は、当時のヒット曲で、キャッチーな曲調、リズミカルで素晴らしい息遣い、そして、シャレのきいた歌詞が付いていた。『蝶が青くなった( Motejl Modrejl )』に入っている沢山の素晴らしい曲の中でも、私の一番のお気に入りだ。

アルバムの曲たちは、「ゴールデン・キッズ」の2枚のアルバムに入ることが出来なかった曲か、若しくは、彼らの第3弾となるはずであった。

しかし、結局日の目を見ることが無かったアルバム『Music box No. 2』に入れるつもりであった曲と言える。

ブックレットには、曲について説明が書かれており、その上、ヴァシェクが印象ある言葉で綴った、それぞれの曲へのコメントも載っている。

その時代の背景や、どのようにして曲が生まれ、作られていったのかなど、多くの事が書かれている。

「ゴールデン・キッズ」は、一年半の活動期間中に、信じられないくらい活発に活動していた。これは、中心にいるメンバーだけの力ではなく、このアルバムに自ら3曲作ったボフスラヴァ・オンドラーチェク、彼の周りにいる作詞家、作曲家の力があったからこそだ。

それに、ヨゼフ・ヴォブルバ(Josef Vobruba)率いる「ゴールデン・キッズ」のオーケストラには、多くのミュージシャンが参加していた。

彼は、グループのレパートリーを決めるのに参加したり、各曲のアレンジにも参加していた。 当時のヒット曲をカバーした8曲も入っている。

ジョークのきいた曲の⑮“ある男と何かある(Má něco s jedním pánem)”や②“小さな婦人(Malá lady)”のように、たとえ、オリジナル曲を知らない曲があっても、個人的には全く問題ない。

私の見解では、今見ると、少しやり過ぎな感じがするのは、コーエン(Cohen)の“スザンヌ(Suzanne)”や“ミセス・ロビンソン(Mrs. Robinson)”のカバーで、オリジナルを聞く方が良い。勿論、ズデニェク・リキージ(Zdeňk Rytíř)とボロヴェツ( Borovec)という歌詞を作るスペシャリストが、「ゴールデン・キッズ」の海外からの曲に歌詞を付けるのに、最高の努力をしたことは間違いない。

現代では、海外の曲に歌詞を付けることは、たいして難しいことではないかもしれないが、60年代後半のチェコでは、オリジナルはチェコのラジオでは流れておらず、人々はオリジナル曲を知りさえもしなかったのだ。

昔の世代の人々は、外国のLPデスクや歌を手に入れることができず、“スザンヌ”をヴァシェクの歌だと思っている人がいても、それは極普通なのだ。

今でも、この曲は、ヴァシェクの一番良いバラードの一つとして知られている。

チェコのリスナーが無知であることをやや利用していたようにも思えるが…

私は、当時のチェコの作曲家たちが、外国より劣っていたとは思わない。シモンのヒット曲よりも、ドノヴァン(Donovan)の2曲の方が、好きだし、その内の一曲⑫“蝶が青くなった(Motejl Modrejl)”は、アルバムの題名にもなっている。

私にとって、本当のチェコのポップミュージックの宝は、チェコ人が作った歌だ。

アンゲロ・ミハイル(Angelo Michajl)の①“私の恋(Láska má)”や、 インドジフ・ブラベツ(Jindřich Brabec)の⑤“堪能な鳥の言葉を伝えます(Plynně řečí ptáků hovořím)”それに、ズデニェク・マラト(Zdeňek Marat)の⑰“私があなたにとって綺麗でなくても(Když ti nejsem hezkej)”や、私があまり知らない ヴラジミール・ルカヴィッツ(Vladimír Rukavič)の⑦“酷い時間が去っていく(Zlý časy odcházej)”は、私の皮膚に瞬時に浸み込んだ。

これらの全てのヒット曲は、強いメロディーと、ヴァシェクのたまらなくビブラートの効いた声と、「ゴールデン・キッズ」のオーケストラによる素晴らしい演奏とで出来ている。

私は、このCDに入っている全ての曲が、前に述べたヒット曲程、好きな訳ではない。

これらは、他とは違ったコメディーソングで、ヴァシェクがそれぞれの曲に書いたコメントにもあったように、独特な音を使い、それは彼らにしか出せない音だった。

彼らの作った曲の4分の3は、「ゴールデン・キッズ」の2枚のアルバムに入れる事が出来なかったという事実は変わらない。

そして、最後の3曲は、それまでと違うキャピタルと言える。オタ・ペトジナ(Otoa Petřina)の作った曲、⑲“ロイヤル(Royal)”と21曲目“暗闇(Přítmí)”は、当時の歌の叙事詩だ。

7分にも及び、段々強くなっていくオーケストラの演奏と、ヴァシェクの歌うような朗読、ズデニェク・リキージの思いが込み上げるような歌詞が付いている。この曲が、ヴァシェクがグループ「Bacily」※と活動していくきっかけにもなった。

このアルバムでは、誰もがそれぞれの曲に、面白いと思う何か見つけることができる。

私の場合は、多くの曲が心地よく聞こえる。ヴァシェクは、グループで一番のピエロだと思っていたので、彼の次なる歌手生活の方向に、私は悪意味でなく驚いたのだ。

※Bacily
チェコスロヴァキアのポップミュージックグループ。1971年に、Václav Neckářが中心になって活動を開始した。

出典:cabik

【曲目】

1.  Láska Má
2. Malá Lady (My Little Lady)
3. Telegrafní Klíč
4. Papagallo Baby
5. Plynně Řečí Ptáků Hovořím
6. Zoo
7. Zlý Časy Odcházej
8. Spěchám (No Time)
9. Velkokněžna
10. Srdce V Rytmu Operety 2:
11. Mrs. Robinson
12. Motejl Modrejl (Mellow Yellow)
13. Goo Goo Barabajagal
14. Suzanne
15. Má Něco S Jedním Pánem (Cuando Sali De Cuba)
16. Sto A Jedna Žen
17. Když Ti Nejsem Hezkej
18. Modrá Tma
19. Royal
20. Odejdu (Oh Dee I Do)
21. Přítmí (Alenčin Bál V Říši Divů)

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