マネージャー兼プロデューサーでもあるジョン・マダラ(John Madara)によって結成された「ガリバー(Gulliver)」は、いわゆる商業音楽の先駆けであった。
アメリカ・テンプル大学(Temple University)の学生であったボーカルのダリル・ホール(Daryl Hall)、ドラムスのジム・ヘルマー(Jim Helmer)、ベースのトーマス・セラーズ(Thomas Sellers)、ギターのティム・ムーア(Tim Moore)からなり、彼らの才能はすぐにエレクトラ・レコード(Elektra Records)の目を引くこととなった。
アルバムの作品のほとんどはギターのティム・ムーアが手がけており、②”I’m Really Smokin’”や⑦”Flo Gene”などの昔ながらのロックと①”Everyday’s A Lovely Day”や”Over The Mountain”(未収録)などのブルー・アイド・ソウルにおける新しい試みとの間の道を模索する4人の姿が見てとれる。
またホールのボーカルは、すぐに彼とわかる魅力的な声であり、⑧”Lemon Road”でわかるようにほとんどの曲で魅力的なメロディが楽しめる。
しかし、このアルバムは商業的に失敗し、バンドはすぐに解散してしまう(ギタリストのジョン・オーツとのデモ曲をいくつかレコーディングした後だったが…)。ホールはその後、ホール&オーツ(Hall and Oates)のメンバーとして大きな成功を収めることになる。
Written by Marios
【曲目】
1. Everyday’s A Lovely Day
2. I’m Really Smokin’
3. Christine
4. Rose Come Home
5. Enough / Over The Mountain
6. Angelina
7. Flo Gene
8. Lemon Road
9. Seventy
10.A Truly Good Song
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Tom Sellers – Bass, Keyboards
Jim Helmer – Drums
Tim Moore – Guitar, Vocals
Daryl Hall – Keyboards, Vocals