1968 アップル・パイ・マザーフッド・バンド(The Apple Pie Motherhood Band)- The Apple Pie Motherhood Band

1968 The Apple Pie Motherhood Band - The Apple Pie Motherhood Band

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「アップル・パイ・マザーフッド・バンド(The Apple Pie Motherhood Band)」は、形式的なへヴィーなブルースをベースに、サイケデリアの世俗的な要素を組み合わせた、米国ボストン(Boston)を拠点とするバンドだった。

アトランティック・レコード(Atlantic Records)のプロデューサーのフェリックス・パッパラルディ(Felix Pappalardi)が背後にいたことで、彼らは変幻自在のポップ/ロックのサウンドスケープを持つバンドとなった。

このバンドのラインナップは常に流動的だったが、この作品にクレジットされているのは以下の通り。

ディック・バーナビー(Dick Barnaby)=ベース、ジャック・ブルーノ(Jack Bruno)=ドラム、ジョー・カスターニョ(Joe Castagno)=ギター、テッド・デモス(Ted Demos)=ギター、そして、ジェフ・ラベス(Jeff Labes)=オルガン/ピアノ である。

オリジナルメンバーの(ジャニス・ジョプリン風)”チック(chick)=女性”シンガーのアンネ・タンゼイ(Anne Tanzey)は、このセルフタイトル・アルバムをレコーディングする時にはバンドを離れていたが、マリリン・ルンドクイスト(Marilyn Lundquist)=ボーカル が一時的に、代わりにボーカリストを務めた。

彼女の心地よい歌声に飾られた曲は数曲ある。

特筆すべきはデイヴィッド・ブルー(David Blue)のバロック調の作品”I’d Like To Know”と、ルンドクイストがデモスと共同作曲したトリッピーな作品”Ice”である。

アルバート・キング(Albert King)の”Born Under A Bad Sign”が、全体を通してしっかり研究されているのは、明らかに、以前ブルースファズのジャムでこの曲を再演した英国のスーパーグループ・トリオの、クリーム(Cream)に対して敬意を表しているからだ。

リスナーは、フェードアウトしていく瞬間にバーナビーが、ジャック・ブルース(Jack Bruce)の不吉なベースラインを一音一音奏でているのを聴くことができる。

ラベスの”Yesterday’s New Song”はマイナーコードの傑作だ。

穏やかで控えめなそのメロディーは「アップル・パイ・マザーフッド・バンド」の中で最高のボーカル・ハーモニー。

アソシエーション(Association)やスパンキー・アンド・アワー・ギャング(Spanky&Our Gang)の情緒的な演奏を思い出させてくれる。

バーナビーはキャッチーで簡潔な作品”Barnaby’s Madness”を提供している。

このサイケ・ミーツ・パンクな響きは、ボスタウン・サウンドをルーツに持つこのユニットの特徴であるが、グループで作曲したインストゥルメンタル”The Ultimate”を、ガリー・ボンナー(Garry Bonner)とアラン・ゴードン(Alan Gordon)のブルーアイド・ソウルフルな”Contact”にリンクさせた、7分以上のサイケ・メドレーの作品で、このバンドの最も良い演奏をある程度聴くことができる。

この曲は「アップル・パイ・マザーフッド・バンド」の原型である、C.C.・アンド・ザ・チェイサーズ(C.C. & the Chasers)への回帰だった。

ボンナー/ゴードンのソングブックからのシングル”Put The Clock Back On The Wall”(B面は”Two & Twenty”)を発表した。

ラベスの作品”Apple Pie”は、ハーモニーが重ねられたアップビートな甘いサンシャイン・ポップ。

その一方で、”The Way It Feels”は、ソップウィズ・キャメル(Sopwith Camel)のヴィンテージ・サウンドな”Hello, Hello”にインスパイアされた、奇抜な作品だ。

ラベスはさらにアルバムの最後の曲”Variations On A Fingernail”を作曲している。

この曲は”Mother People”や”Oh No”といった初期のマザーズ・オブ・インヴェンション(Mothers Of Invention)のメロディーを思い起こさせる、トリッキーなリズムのシンコペーションが展開されている作品だ。

他の年においても、「アップル・パイ・マザーフッド・バンド」のメンバーは入れ替わり続けた。そして、結成から10年を迎えた頃にバンドは解散することになるのだが、その直前に彼らは最後の作品『Apple Pie』(1970年発表)をリリースした。

【曲目】

01. Born Under A Bad Sign (B. T. Jones, W. Bell) – 7:05
02. I’d Like To Know (D. Blue, A. Ranga) – 2:15
03. Ice (T. Demos, M. Lundquist) – 2:31
04. Yesterday’s New Song (J. Labes) – 3:14
05. Barnaby’s Madness (R. Barnaby) – 2:45
06. The Ultimate / Contact (D. Barnaby, J. Bruno, J. Castagno, Al Gordon, G. Bonner) – 7:10
07. The Way It Feels (J. Labes) – 2:27
08. Bread And Jam (D. Barnaby, J. Bruno, J. Castagno, T. Demos, J. Labes) – 3:14
09. Apple Pie (J. Labes) – 2:55
10. Variations On A Fingernail (J. Labes) – 3:15

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1968 アップル・パイ・マザーフッド・バンド(The Apple Pie Motherhood Band)- The Apple Pie Motherhood Band のメンバー

Jeff Labes – オルガン、ピアノ
Ted Demos – リード・ギター
Joe Castagno – リズム・ギター
Jackie Bruno – ドラム
Richard Barnaby – ベース

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