1968 ラスカルズ(Rascals)- Once Upon a Dream

1968 ラスカルズ(Rascals)- Once Upon a Dream

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『Once Upon A Dream』は、1960年代後半~1970年代初期に活躍したアメリカン・ブルー・アイド・ソウルグループ「ラスカルズ(Rascals)」の4枚目のオリジナル・アルバム。

メンバー

  • Felix Cavaliere – ボーカル、キーボード、シタール
  • Eddie Brigati – ボーカル、パーカッション、タンブラ
  • Gene Cornish – ボーカル、ギター
  • Dino Danelli – ドラム、タブラ

参加アーティスト

  • David Brigati – ボーカル
  • Chuck Rainey – ベース
  • Ron Carter – ベース
  • Richard Davis – ベース
  • King Curtis – テナー・サキソフォン
  • Hubert Laws – フルート
  • Melvin Lastie – トランペット
  • Buddy Lucas – ハーモニカ
  • Steve Marcus – ソプラノ・サキソフォン

ラスカルズ(Rascals)『Once Upon a Dream』について

このグループ名は、前作までの彼らのグループ名「ヤング・ラスカルズ」から「Young」という言葉を抜いたものである。

ラスカルズは1968年2月に、シングル”Groovin,”をリリース。

彼らはビートルズ(The Beatles)のアルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』から大きな影響を受けており、このシングルでは、サイケデリックのミックスに、彼らのトレードマークのブルー・アイド・ソウルとジャズの要素を加えている。

「ラスカルズ」の新しいサウンドにおけるビートルズの影響は低く見積もられてはいないが、ソングライターとレコーディング・アーティストとしての彼らの成熟度についても、まさにそうである。

自主制作ではあるが、「ラスカルズ」はアリフ・マルディン(Arif Mardin)=アレンジコンダクター、トム・ダウド(Tom Dowd)=エンジニア、そしてアドリアン・バーバー(Adrian Barber)=イントロ、アウトロ、曲中でさまざまなサウンド・エフェクトを施している の助けを借りている。

彼らのその前の3作品は、シングル・コレクションに、隙間を埋めるためのその他の楽曲(多くの素晴らしい曲がある)を加えたものだったのに対して、『Once Upon a Dream』は、アルバムとして考えられレコーディングされた作品である。

この作品には豪華なシングルの”It’s Wonderful”が収録されている。この作品は最高7位に達した。

しかし、詳細は置いておいても、このレコードを聴くと驚いてしまう。

その洗練されたオーケストラとボーカル・アレンジは、21世紀の中でも注目すべきものである。

優美なピアノから始まるストリング、ボーカルのイントロは、素早くパンチの効いたアコースティック・ギター、ハーモニカ、B-3と、はじけるようなスネア・リフに変わっていき、ゆったりしたソウルの”Easy Rollin”に繋がっていく。

楽曲はゆったりとしていて、鳥の声(以前のアルバムのタイトル・トラック”Groovin’”の論理的延長)、美しいリフレインと多くのスペースがあり、2つのことを示している。

1つ目は、楽曲のレベルが大きく上がっていることである。

しかし、ジーン・コーニッシュ(Gene Cornish)=ギター が書いた”I’m Gonna Love You Too”の曲を除けば、すべての曲はフェリックス・カヴァリエーリ(Felix Cavaliere)とエディー・ブリガッティ(Eddie Brigati)が書いている。

それらの楽曲はポップをルーツとして拡張させた「ラスカルズ」ならではの音楽である。

オーケストラの間奏と多くのパートがあり、ストーミー・エフェクトが施されたマイナーな作品のような、甘くて非常にクレイジーな楽曲、”Rainy Day”が収録されている。

とは言っても、この楽曲は非常に手に入れやすいラヴ・ソングという感じの曲である。

次には騒がしいロックの楽曲”Please Love Me”が収録されている。この曲はガレージ・バンドの楽曲として演奏されているが、フルート(ヒューバート・ローズ(Hubert Laws)の演奏である!)、(ジャズマンのスティーブ・マーカス(Steve Marcus)の)ソプラノ・サクソフォン・ソロ、ギターのファズ・エフェクト、暗示的なストリングスによって、完全に別のものになっている。

楽しいハウスのカーニバルの間奏の後、トレードマークのスネアに先導されてひとつのポップが聴こえてくる。そして、ソウルのグルーヴをポケットに残す、眠りを誘うハーモニーが聴こえる。

”My Hawaii”はジミー・ウェブ(Jimmy Webb)が作曲したことを誇りに思っているであろう楽曲である。

この曲はメロドラマとオーケストラのカラーを持っており、チャック・レイニー(Chuck Rainey)とロン・カーター(Ron Carter)(当時マイルス・デイヴィス(Miles Davis)と一緒にいた人である)を含むセッションには、ハープとリチャード・デイヴィス(Richard Davis)やその他のベーシストのベース・ドライヴが追加されている。

”My World”は純粋なブルー・アイド・ソウルである。この曲では「ラスカルズ」の周りをレイ・チャールズ(Ray Charles)スタイルの女性バッキング・ボーカリストが取り囲んでいる。この曲がアルバム中で最もタフな楽曲かもしれない。

ファッツ・ドミノ(Fats Domino)とチャールズのスタイルのブルース、”Singin’ The Blues Too Long”では、パチパチしたトランペットとサクソフォン・ライン(前者はメル・ラスティー(Mel Lastie)、後者はキング・カーティス(King Curtis))を聴くことができる。

最後の曲の直前に、”Sattva”がある。これは”Within You, Without You”に対する「ラスカルズ」の答えである。

カヴァリエーリはシタール、ディノ・ダネッリ(Dino Danelli)はタブラ、ブリガッティはタンブラを完璧に演奏している。しかし、それでも「ラスカルズ」の音楽はタイトなニューヨーク・ポップソウルである。言い換えれば、それはまさにサイケデリックなのである!

アルバムを終わらせてサイクルを完了させるタイトル曲は、デイヴィッド・ブリガッティ(David Brigati)が歌っている。

それはトップ・クルーナーの上を行く作品である。

この楽曲は豪華なオーケストレーションとその唯一のダイナミクス(マルディンがしっかりとコントロールしている)、そして、レッジから操られた、本当に気だるく、美しく、そう、夢のようなメロディーに溢れているのである。

この作品は、十分に評価されなかったサイケデリックの時代の傑作であり、棚のペット・サウンズ(Pet Sounds)とサージェント・ペパーズ(Sgt. Pepper’s)の隣に置いてある作品だ。

なぜなら、それは明らかに洗練されており、一度通して聴くと決して忘れられない作品だからである。

アトランティック・レコード(Atlantic recordings)のライノ・ハンドメイド(Rhino Handmade)・コンプリート・ボックス・セットとして、コレクターズ・チョイスが再出版された。それにはステレオ・ミックスだけでなく、アルバム全体のモノラル音源も含まれている。

1968 ラスカルズ(Rascals)- Once Upon a Dream の曲目

曲目

01. Intro: Easy Rollin’ – 3:14
02. Rainy Day – 3:39
03. Please Love Me – 2:03
04. Sound Effect / It’s Wonderful – 3:24
05. I’m Gonna Love You (Gene Cornish) – 2:33
06. Dave & Eddie / My Hawaii – 4:13
07. My World – 2:54
08. Silly Girl – 2:42
09. Singin’ The Blues Too Long – 5:10
10. Bells / Sattva – 4:23
11. (Finale): Once Upon A Dream – 3:53
12. Intro: Easy Rollin’ – 3:14
13. Rainy Day – 3:39
14. Please Love Me – 2:03
15. Sound Effect / It’s Wonderful – 3:24
16. I’m Gonna Love You (Gene Cornish) – 2:33
17. Dave & Eddie / My Hawaii – 4:13
18. My World – 2:54
19. Silly Girl – 2:42
20. Singin’ The Blues Too Long – 5:10
21. Bells / Sattva – 4:23
22. (Finale): Once Upon A Dream – 3:53

Tracks 1-11 Stereo, Tracks 12-22 Mono.

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