1967 ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)- Surrealistic Pillow

1967 ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)- Surrealistic Pillow

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ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)は、1960年代後半に活躍したカルフォルニア州サンフランシスコ出身のサイケデリック・ロック・グループである。

レコーディングクレジット
  • Marty Balin / vocals, guitars
  • Grace Slick / vocals, piano, organ, recorder
  • Paul Kantner / vocals, guitars
  • Jorma Kaukonen / guitars, vocals
  • Jack Casady / bass, rhythm guitar
  • Spencer Dryden / drums, percussion

1967 ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)- Surrealistic Pillow とは?

引用元:当時のライナーノーツ

“サンフランシスコ・サウンド”もしくは“シスコ・サウンド”という新しい言葉が、このところ、音楽関係者の間でささやかれている “サンフランシスコ・サウンド”もしくは”シスコ・サウンド”と呼ばれるものには、特有の “サウンド”は認められない。

1960年代に入って、イギリスの港湾都市、リバプールから ビートルズをはじめとするビート・グループ が輩出したことから、”リバプール・サウンド” という新しい言葉が作りだされ、世界的な流 行となったのとまったく同じケースである。

ここ1年ほどの間に、サンフランシスコ地区から新しいロック・グループが、雨後のた けのこのように輩出し、その活躍ぶりが目ざ ましくなってきたところから、音楽ジャーナリストたちが、“サンフランシスコ・サウンド”, “シスコ・サウンド”と呼びだしたにすぎない。

それにしても、サンフランシスコのポップ 界の現状というものは、まったくすさまじい。

ニューヨーク、シカゴ、ナッシュヴィル、ロスアンゼルス、これらの都市は、アメリカで 音楽産業のもっとも盛んな都市・4大音楽都市ということになっているが、サンフランシ スコの活況ぶりは、これらの4大都市にまさるとも劣らない。

外誌の伝えるところによると、ざっと1500 のロック・バンドが、サンフランシスコ地区にひしめいているという。

ニューヨーク、ロスアンゼルスから、レコード会社のおえら方 は、新しいロック・グループをもとめて、サンフランシスコ参りをしている。

という事実 からしても、この古い港湾都市のポップ界の 近況ぶりが理解できるところだろう。

サンフランシスコが、何故、このようなブー ム・タウンになったのか、正確なところは伝えられていない。

フィリップ・エルウッドと いう人は 「サンフランシスコは、 その文化的な相続財産と特異な地理上の位置からして、 な音楽革命は、サンフランシスコの1世紀に わたる歴史の中に、その根源を発見できる 」という見解を発表している。

フィリップ・エルウッドの見解の通り、サ ンフランシスコの町の歴史、地理的条件に 今度の新しいポップ運動の原因があるかも知れないが、1950年代に、“ハングリー・アイ”. “パープル・オニオン”をはじめとするサンフランシスコのコーヒー・ハウスが、フォーク ポップ・フォーク・ミュージックを強力にプッシュし、キングストン・トリオ、グレン・ヤ フロウ、スタン・ウィルソン、ライムライター ズなどというスターを作りだしたという事実 は、見のがすことはできない。

何故なら、ジ ェファソン・エアプレイン、グレートフル・デ ッド、ビッグ・ブラザースとジ・ホールディン グ・カンパニー、モビー・グレイプ、カント リー・ジョーとザ・フィッシュなどという新しいロック・グループの登場は、かつてのサンフランシスコのフォーク熱の継続と判断する ことが可能だからである。

ジェファーソン・エアプレインは、“西のリバプール”サンフランシスコから出現してきた 新しいロック・グループの中のもっとも初期 のグループの1つで、全米的な人気を獲得した、最初のグループでもある。

ジェファーソン・ エアプレインの最大のヒット レコードは、 5月末現在、ビルボード誌“ホット100”の 9位、「キャッシュボックス誌・トップ100” の8位に上がってきたばかりの”Somebody to Love(あなただけを)」であるが、この奇妙な名前のグループの名声は、1年以上も前に すでに確立されていた。

ジェファーソン・エアプレインの正確な結成時期は分からない。

1965年9月、『サンフランシスコ・クロニクル 紙に寄稿する音楽評論家、ラルフ・J・グリースンは、サンフランシ スコの新しいナイト・クラブ“ザ・マトリック ス”に出演していたジェファーソン・エアプレイ ンを発見して、“現在のロック・グループ中の ベストの1つである”と紹介した。

グリースンが『サンフランシスコ・クロニクル』紙にベ スト・グループの1つと紹介してから、ジェファーソン・エアプレインは急上昇して、ファンも増大し、レコード会社から吹き込み契約 のオファーがエアプレインに殺到した。

その 結果、RCAビクターと専属契約を結び、最初のアルバム『ジェファーソン・エアプレイン・テ イクス・オフ/Jefferson Airplane Takes Off を吹き込み、発売した。

1966年8月のことで ある。

今年に入って、2枚目のアルバム『シュ ルリアリスティック・ピロー』を発売、さらに このアルバムからの「Somebody to Love(あ なただけを)」を、シングル盤として発売した。

5月末現在、2枚目のアルバムは、『ビルボ ード誌 “TOP LP’s”の第7位に上がるベスト. セラーとなっており、シングル盤は、前にも 述べたように、全米ヒット パレードのベス ト・テンに入っている。

エアプレインのアルバム、シングルの成功は、“サンフランシスコ・ サウンド”の台頭と、“サンフランシスコ・サ ウンド”のトップ・グループという事実が大 きく影響していることも考えられるが、それ以上にこのユニークなグループのもつ音楽的魅力が裏付けとなってのことであろう。

ジェファーソン・エアプレインにかぎらず サンフランシスコ・サウンド”グループの音 楽は、理解しにくいものがすくなくない。

たとえば、曲名と歌詞の内容が結びつかないも のがある。

このアルバムの1曲目「おかしな車」には、歌詞の中に、She Has Funny Cars という文句はでてこないし、「恋して行こう」「 D.C.B.A.-25」という曲名は、奇抜すぎて何を意味しているのか、見当もつかない。

ジェファーソン・エアプレインの音楽的方針 として分かっていることは、彼らの歌ってい る歌はすべて、ラブに関するものばかりでぁ るということだ。

彼らのこの態度は、ヒッピー族といわれる連中のラブ・フィロソフィー つまり恋愛哲学につながるといっても良いだろう。

エアプレインのリーダー、正確には機長、キャプテンと呼ぶべきかも知れないが マーティ・ベイリンは

「題材のすべては、 ラブに関したものだ。恋愛事件、愛情の深い人、すべてがラブの歌 である。そしてぼくたちの歌のすべてが、何 かを言わんとしている」

このように、彼らの音楽的態度を説明して いる。

そしてさらに、彼らの音楽のよりどこ ろは、ブルースにあるとして、次のようにも 述べている。

「原則的に、ぼくたちは、ソーシャルフルスをやっている。ぼくたちは、ぼくたちのや っていることを感じている 現代のポップ・ ミュージックの中に、メロディーとビートを 入れるだけで良いというようなものではない。 何かを訴え、それが人々の心をうたなくては ならない」

ジェファーソン・エアプレインの音楽は、難解かも知れないが、 同じ世代のファンには 理屈抜きで理解されているに相違ない。

マー ティ・ベイリンは、次のようにも述べている。

「大人というものは、感情をおさえようと する。しかし、子供たちは、無邪気だし、プ ルースというものは、より感じ易い。ブレ スは、古臭い響きをもっているが、ティーン エイジャーは、ブルースに共感をいだくのだ」

ジェファーソン・エアプレインは、“ラブ・ジ ェネレイション”つまり、ヒッピーたちの間に多くの信奉者をもっている。

それに有名タ レントの理解者もすくなくないビートルズ のポール・マッカートニーは、エアプレイン の友人だし、「メロー・イエロー」の大ヒット をもつ、イギリス出身のトップ・シンガーのドノヴァンも、熱心なファンの1人。

ドノヴァン は、エアプレインき、Trans-Love Airlines とたとえて、「ライド・ジェファーソン・エアプレイン/Ride Jefferson Airplane」という歌 を書いているほどの心酔ぶりである。

ジェファーソン・エアプレインのメンバーについて

ジェファーソン・エアプレインの乗組員にっ いて、手短にふれておくと、リーダー兼設立 者はマーティベイリンMarty Balin,オハ イオ州に生まれ、カリフォルニアに育った。 24歳。リード・シンガー、作詞・作曲者として 行動している。

エアプレインのレパートリ の大半は、彼の作品である。

ポール・カントナーPaul Kantnerは、25歳 サンフランシスコ出身 リズム・ギターとヴ ォーカルを担当する。

ジョーマ・ラドウィック・コーコネンJorma Ludwik Kaukonenは26歳。ワシントン市の 出身。サンタ・クララ大学で社会学を専攻。 ポールに説きふせられて、エアプレインの搭乗員の1人となった。

ドラマーのスペンサー・ドライデンSpencer Drydenは、カナダの出身 24歳 もとギタ 奏者であったが、ドラマーとして、グループ に参加した。

ジャック・キャサディJack Casadyは、ワシ ントン市の出身。ジェームズ・ブラウンその 他のバンドに活躍したペース・ギター担当。

グレーススリックGrace Slickは、グル プ中唯一人の女性。

スチュワーデス的存在で ある。オリジナル・メンバーだったツグント リー・アンダーソンSigne Toly Andersonに 代わり、今年になって搭乗した、もっとも新 しい乗組員。

ヴォーカルの外、ピアノ、オル ガンも担当, 22歳。

なお、このアルバムの吹き込みは、ハリウ ンドのRCAビクターのミュージック・セン ター・オブザ・ワールドで行われた。

1967年6月 このライナー・ノーツは、1967年6月 SHP-5640『シュールリアリスティック・ピ ローのために書いたものである。

1967年6月というのは、カリフォ ルニア州モントレーで、インターナショナル・ ポップ・フェスティバルが実現した頃。

言い かえると、エアプレインをはじめ数多くのサ ンフランシスコ出身のロック・グループの大挙出演が話題となり、サンフランシスコ ウンド・グループの台頭に対する、音楽界の 関心が高まった時期に相当しており、そうし た雰囲気の中で書いたという、なにか熱っぽさのようなものを拙文の中に感じとれることと、内容の関係上、手直ししにくいという理 由からでもある。

もち論、内容や表現などに不満があるし 間違っている箇所がないでもない。

たとえば ジョーマ・コーコネンは、正確にはヨーマ・カ ウコーネンと書くべきだが、その当時、レコー ド会社にさえ十分な資料がなく、これだけの ものを書き上げるのが、正直のところ精一杯 であった。

このアルバム『シュールリアリスティック・ ピロー』は、エアプレインのRCAからのデビ ュ-LPテイクス・オフ』に続くセカンド・ア ルバムである。

しかし、『テイクス・オフ』は、 アメリカでの発売より数年遅れて発売され「シュールリアリスティック・ピロー」が、日本へのデビューLPとなった。

おそらく、売 れそうもないと判断したからだと思うのだが この辺の事情は、ほとんど知られていない。

「シュールリアリスティック・ピローは 「あなただけを」「ホワイト・ラビット」のシン グル・ヒットもあって、67年8月、ビートル ズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハ ツ・クラブ・バンド』に次いで、トップ・アルバ の第2位まで上がり、RIAA公認のミリオ ン・ダラーLPとなった。

これは、エアプレイ ンにとって、最初のミリオン・ダラーLPに相 当し、このアルバムの成功をきっかけに、ジ ェファソン・エアプレインは、高く飛翔をは じめることになる。

引用元:ライナーノーツ

1967 ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)- Surrealistic Pillow の曲目

曲目
  1. “She Has Funny Cars” (Jorma Kaukonen, Marty Balin) – 3:14
  2. “Somebody to Love” (Darby Slick) – 3:00
  3. “My Best Friend” (Skip Spence) – 3:04
  4. “Today” (Balin, Paul Kantner) – 3:03
  5. “Comin’ Back to Me” (Balin) – 5:23
  6. “3/5 of a Mile in 10 Seconds” (Balin) – 3:45
  7. “D.C.B.A.–25” (Kantner) – 2:39
  8. “How Do You Feel” (Tom Mastin) – 3:34
  9. “Embryonic Journey” (Kaukonen) – 1:55
  10. “White Rabbit” (Grace Slick) – 2:32
  11. “Plastic Fantastic Lover” (Balin) – 2:39

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